読書メモ:『ほんとうの「哲学」の話をしよう 哲学者と広告マンの対話』
『いま世界の哲学者が考えていること』という、数年前に軽く話題になった一般向け哲学解説書を書いた大学教授と、博報堂の偉い人の対談本。
タイトルはやや壮大だが、中身は哲学と広告業(ひいては一般的経済活動)を架橋するための試論的対談。
最新の広告技術やAIの利活用シーン等にも触れながら、具体的な経済活動やそのトレンドと哲学/社会学を照応させていくことにチャレンジしているが、残念ながら全体的に歯切れは悪く、失敗に終わっている印象。
全編において哲学側の歴史語り先行ながら、ビジネ