『世界最高の人生哲学 老子』に無為自然の道を学ぶ
学を為せば日々に益し、道を為せば日々に損す。これを損して又た損し、以って無為に至る。無為にして為さざるは無し。天下を取るは、常に無事を以ってす。その事有るに及びては、以って天下を取るに足らず。
-『老子』第四十八章
老子(B.C.6世紀頃)は、中国を代表する哲学者である。その考えを記したとされる『老子』は、現代にまで脈々と読み継がれている一大思想書であり、本書は、この中国思想史における最大の叡智たる一冊を読み解きながら、無為自然の境地に至る心構えを説いていく本となっている。