揺らぎを通して情報と接する~『謎床』松岡正剛/ドミニク・チェン
あらゆる情報が即時にインストールできる現代の環境において、いかに本質的な謎、つまり問いを生成できるかということは、人間を人間たらしめる最も重要な要件となると私は考えている。
(『謎床』Kindle版 Location No.150)
編集工学の松岡正剛と、気鋭の情報学者ドミニク・チェンとの対話本である。
多様なトピックが目まぐるしく飛び交い、撹拌される都度新たにつなぎ直されていく言葉と意味の応酬の中で、情報と技術の未来、それらに媒介される人間の未来に対しての幾つかのビジョ