読みたい読めない本の話

読みたいけど読めない、それが本というもの。

読みたい本はいくつもあるんです。
積読だってしてるし、読み返したい本もある。
だけど今はまだその時ではないというか、時間的にまだ早いというか、なんというか。
真夜中に読むべき本というものは存在していると思うし(例えば村上春樹とか)、部屋自体を暗くして読みたいものもある。

いつでも読める、みたいな本の方が世の中には少ないと思うのです。
没頭しちゃえばそりゃ、いつでも読めちゃうとは思うけど。なかなか没頭できないから難しい。
環境一つでいくらでも没頭できるできない変わりますからね。
ソファ一つで変わる。
病院のソファでは読めたけど家のソファでは無理だったとか、ありますからね。
自室でも、明るい自室では無理でも、暗めの自室では読めちゃうとか。
本の内容にもよるけれど。

昔は一冊ずつ読んでたけど、今は併読してます。
二冊ずつ。
気分によって変えるんですね。で、一冊は必ず村上春樹。読むと落ち着くんです。安心するんです。棺桶には必ず入れてもらおうと思ってます。
文章がね、なんだか落ち着くんです。ご飯の描写もいいし、夢と現を自然に行き来してる雰囲気も好きなんですけど。私はあの文体が好きなんですよね。何度読んでもいい。
村上春樹が好きだって言うとよく、「どこが好きなの?」なんて聞かれますけど。文体が好きなんですよね。村上春樹を読んだことがある人はそんな質問してこないんです。読んだことない人がしてくるんです。だから「村上春樹のどこが好きなの?」て聞いてくる人が出てくると、ああこの人は村上春樹を読んだことがない人なんだなと思う。

まぁそれはいいんですけどね。
読みたい本が増えていく。買ってからまだ読んでないうちにまた読みたい本が出てきて、買っちゃう。最近は買うのをセーブしてますけど。
そうこうしているうちに読み返したい本も出てくる。
読み返してるうちにまた新しい本も欲しくなってくる。
困ったもんですね。

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