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入院5日目

昨夜は手術後、初めて洗髪し汗臭い枕カバーを交換した。動いている最中に熱が下がった実感があり、計測してもらうと37度1分。明日は今日より楽になるかと横になるが昼間の熱でまどろんだせいか、1時間ほど寝ては目を覚ますの繰り返しで傷も痛み始める。体位を変え何とかやり過ごしている内に6時となりいきなりの採血。右腕には結構なアオタンと圧迫痕が出来ていて鼻歌交じりに元気良く働く若い男性看護師を驚かせるのだった。
ドレーンに溜まった血を抜いてもらい、その足でナースステーションに向かい体重測定。60キロ台という事は落ちた分はほとんど筋肉だろうと考える。
熱が下がったおかげかテレビを見る気になり、「おかえりモネ」のまとめをBSで視聴。今日は読書もして、何とか術後初の排便をするのだ、と気合いを入れる横浜は終日雨の予報だった。
そして天候に関わりなく隣室の老人は今日も朝からナースコールをしては大声を出している。
11時20分頃、デイルームへ散歩。給茶器のお茶を飲み、ひょっとしてとの期待と共にトイレへ。少しいきむと細い便がようやく出ました。しかしペーパーで拭こうと立ち上がった際に病院着を少し汚してしまい、ナースステーションで交換とシャワーのためのドレーンに被せるビニール袋をお願いする。
現金なもので出すもの出したらいきなり空腹を覚えた。この後昼食後にも軟便が出て、血液検査の結果、感染症の心配もないとの事で点滴の針も抜いてもらう。点滴と導尿カテーテルだが検査入院時と異なって、全く違和感や痛みがない。検査の時はカテーテルを抜いた後の排尿痛がひどく3日くらいは痛み止めを飲んでしゃがみながら放尿していた。
宇佐美りん「推し燃ゆ」を読む。推し活によってかろうじて社会とつながっている主人公を的確な描写であぶり出していく。その生きづらさに胸が詰まる。
1階のコンビニまでポカリと水を買いに行き戻ってベッドでスマホを取り出すと左腹が痛む。体制を変えつつ凌ごうとするがなかなか去っていかない。身を起こしてようやく収まったがまだまだ油断できないな、と実感する。痛み止めを服用してベッドに横になってもまだ痛む。ちょっとヤバい感じだったが17時過ぎにようやく収まった。看護師さんによるとドレーンが入っている傷口は痛むとの事。神経と筋肉がつながり始めたものと前向きに考えるようにする。

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