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“すみません”は魔法の言葉ではない

jinanです。

昨今、”ヤバい”という言葉を使っていると語彙力の低下を招くと言われるようになりました。とにかく便利なコトバですから、使いたくなる気持ちがよく分かります。

意識的に使わないようにするのは意外と難しく、油断したり思考停止になっていると「それヤバいね…」なんて言っていることが多々あります。

ただ最近、jinanが個人的に気になっている言葉がもうひとつあります。それが「すみません」という言葉です。

きっかけは蕎麦屋の店員の声掛け

「すみません」を気にするようになったのは、先日の蕎麦屋でのある出来事でした。

仕事場の近くに大好きな蕎麦屋があるのですが、そこでよく見かける店員さんが「食券を買ってお待ちくださいー!すいませんー!」と連呼されていたのです。

おそらくは混んでいる店内で待たせている事実に対して、申し訳ない気持ちもあり「すみません」と発していたのだろうと推察します。

しかしjinanがどう感じていたかというと、食券を買って待っているだけなのになんだか後ろめたい気持ちが湧き上がってきたのです。

「それは何に対するすみませんなんだろう?待たせていることに対して?とりあえず言っているだけなんじゃないの?」と思ってしまったのです。

いやあ、我ながらなんともひねくれている。

ですが、すみませんには多くの使い方と意味があるからこそ、受け手の捉え方で随分意味や感じ方が変わってくる言葉なんだなあと思ったのです。

“すみません”は受け手の捉え方で意味が変わる

「すみません」という言葉は、ビジネスシーンにおいて以下3つの意味と使い分けがあるそうです。

ビジネスシーンでの使い分け
 ・謝罪:「ご迷惑をおかけして、すみません」
 ・感謝:「手伝っていただき、すみません」
 ・依頼:「すみません、書類の作成を手伝っていただけますか」

https://go.chatwork.com/ja/column/efficient/efficient-554.html

便利な言葉であるからこそ、受け手によって全く意図しない意味で伝わることも考えなければいけません。

誰かの手伝いをしたときに「いや〜すみませんでした」なんて言われてもあまり気分は良くならないものですが、「いや〜ありがとうござました。助かりました」と言ってもらえると「やってよかった〜〜〜」と感じられますよね。

ほんの少しの違いですが、随分と受け手の印象は変わるものです。

丁寧に思いを伝えるようになった

それからというもの、自分がすみませんと言いそうになるたびに「今伝えたい感情は感謝なのか謝罪なのか、はたまた別の感情なのか?」と考えるようになりました。

同時に「どの言葉が自身の感情を的確に表しているのか?」も考えるようになり、安易にすいませんと発するだけではない丁寧なコミュニケーションを心がけるきっかけにもなりました。

前述のサイトにも「「すみません」は、謝罪・感謝・依頼の意味で使うことができる表現ですが、以下の例文のように言い換えたほうが、真意を誤解や失礼なく伝えることができます。」との記載がありました。

丁寧な言い換え
 ・謝罪:「ご迷惑をおかけして、申しわけございません」
 ・感謝:「手伝っていただき、ありがとうございます」
 ・依頼:「恐れ入りますが、書類の作成を手伝っていただけますか」

https://go.chatwork.com/ja/column/efficient/efficient-554.html

オンラインでの仕事も増えて直接話す機会も少なくなった現代において、言葉の重みや価値はますます高まる一方です。お互いが気持ちのよいやり取りができるように、ひとつずつ丁寧にしていきたいものですね。

jinan

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