人事担当者必見!!就活に今を捧げる学生たちの“ホンネ“とは 【考察編】
11月現在、多くの大学生・専門学生が「“新卒“として最初に働く会社」を探している真っ最中です。
そんな学生たちが
・就活をする上でどんなことを考えているか
・何を基準に仕事を探しているか
今回は、現役大学生で合同会社ジンザイの社内報を担当する『学生インターン後藤』が、事前に独自のアンケート調査を行い、学生の生の声を集めてきました。
記事をご覧の皆さんには、調査のデータとそれに基づく“学生の本音“をお届けしていきます!
※本記事は、【調査編】と【考察編】に分かれています。
【調査編】をご覧になりたい方はこちらへ
【考察編】 静岡県内の就活生は、いったい何に悩んでいるのか?“優秀な人材“と出会うためには、これを見るべし
【調査編】でのアンケート結果を踏まえて、ここからは“現役大学生としての見解“を話していこうと思います。
学生は「現実」と「理想」どちらを採るかで悩んでいる
現代の就活生において、まず間違いなく言えること。
学生は「現実」の部分と「理想」の部分、両方のバランスを考えて職場を選んでいるということです。
就活生の中には、「理想」つまり自分の興味のある仕事、面白そうな仕事にとことん目を向けている人もいれば、「現実」いわゆる稼げる仕事、将来性のある仕事か、また自分自身のレベルに合う仕事かで探している人もいます。
しかし大多数は、この両方を実現できる仕事、会社はないだろうかと考えているはずです。
現実には目を向けるけど、あわよくば理想も実現させたい。
だから、その割合をどこまで調整できるかを日々考え、就活に取り組んでいます。
本当は「理想」を優先させたい
今回のアンケート調査の結果から分かるように、学生は会社を選ぶ上で最低限必要となる“現実的“な情報は必ず集めるようにしています。
それと同時に、「働く」ということに対して楽しみや達成感、やりがいなどの“希望“を持っていることも分かります。
しかし、さまざまな企業へとアプローチをしたのち、最終的には「現実」を優先させる就活生が多いんです。
何かに挑戦することは素晴らしいことですが、それには必ずと言っていいほどリスクが伴い、学生はそれを重々理解しています。
家庭的・経済的な事情で本当にやりたいことに挑戦できない、あるいは生活が大変になることが怖くて躊躇してしまうんです。(特に、奨学金返済に追われて新卒から数年間苦労する子は多いと聞きます、、、)
「とりあえず何か職に就いて、家族を安心させたい、周りと足並みをそろえたい」
「とりあえず収入を得て、生活を安定させたい、お金を貯めたい」
そうやって追い求めていた「理想」を捨てて、「最低限どこかに就職をする」という選択をするんです。
しかし、結果的にそういった新卒生の多くは「社長や上司と価値観が合わなかった」「仕事内容がハードすぎた」「思っていた所と違かった」と言って、会社を退職する、もしくは我慢して働き続けることになります。
学生生活のうち、「就活」という貴重な時間を無駄にしたのでは?と感じてしまいます。
学生は本当に知りたい情報を得られているのか
なぜ、こういったことが起きてしまうのでしょうか?
勿論、本人が就活を妥協していた、ということも理由として十分考えられますが
中には、色々と考えた末に一歩を踏み出せなかった、という学生もいるんじゃないかなと思います。
就活サイトで会社を調べ、学校で開催される就活講座や複数の企業が集まる就活フェア、そしてたった数日間のインターンシップに参加し、“なんとなくその会社や自分のやりたい仕事を分かった気になって”採用面接を受ける。
とくに最近の『〇〇daysインターン』というものの殆どは、「これに参加しさえすれば選考を有利に進められますよ」とうたったものばかり。
実際に就職が決まったとして、それまでに学生はどのくらい「会社で働く人と話し」「実際の業務に触れる」ことができたでしょうか?
職場が普段どんな雰囲気なのか、どんな人がどんな考えを持っているのか。これらは、実際にその会社の中を何度も見たり、その環境にしばらく身を置かないと分からないことだと思います。
実際に就職してから生まれるギャップを無くすために、こういった情報は何より大事なんです。
学生は就活先に何を求めるか
学生は、判断材料となる情報が少ないと、判断を見誤ります。
もちろん、学生本人にも情報を得ようとする努力が不可欠ですが
心の底から「働きたい」という言葉が出てくるくらい、魅力的だと思えるには採用する側のアプローチも必要なんです。
そのために大事なポイントは2つ。
・安心できるか
・期待できるか
これに尽きます。
ここで働いても大丈夫だ、と安心して就活に望めること。ここで働いたら、自分に何かいい影響をもたらせるかもしれない、と期待できること。
では、具体的にどのような取り組みをすればいいのか。ここからは、僕自身の実体験も交えつつ、学生が選びたいと思える「効果的なアプローチ方法」をご紹介します!
学生がここを就活先に選びたい!と思える取り組み3選
1.基本的な情報の発信は必須
これまで話したように、学生は就活をする上で最低限必要な情報を集めて回っています。ポイントは、一つのメディアだけで情報発信を完結させないことです。
多くの会社がさまざまな就活サイトの中から一つに登録して、そこからのやり取りだけを頼りに学生とコミュニケーションをとっているんです。
しかし、はっきり言います。
就活サイトに書かれている長ったるい説明文を全部読んで理解するのはしんどいです。逆に言えば、それだけで魅力を感じなくなってしまう可能性もあると思います。
学生からしたら、もっと「感覚的に」尚且つ「素早く」情報を集めたい。
そこでオススメするのが、皆さんも利用しているであろうSNSなんです。
特にInstagram(インスタグラム)は、学生の大多数が利用しており、視覚的に情報を集めやすいツールの代名詞になっています。
身近な学生を見ていると、自分のことを発信する人は歳を重ねるにつれ減っている印象です。どちらかというと他人の投稿を見て情報を集めることが主目的になっているので、会社の基本的な情報も含め、魅力をPRするのにも最適だと思います。
2.経営者や働く人の考え方を「見える化」する
学生が安心できるためには、会社の「素」の部分をどれだけ知れるかというのはすごく重要です。
アンケート結果では、「企業理念」はあまり優先して知る必要はないと学生が考えていることが分かりましたが、実際には絶対知っておくべき情報だと断言できます。ここでは、僕の体験を2つご紹介します。
つまり、会社で働く人たちがどんな考え方や価値観を持っているのか、また会社全体がどんな方向に向かって活動しているのか、を知っておくことが学生にとって安心材料の一つになるんです。
だからこそ「企業理念」は大事なんです。
けれど、ただ書いてある言葉を読めばいいだけではないと僕は考えます。
大事なのは、会社側が自分たちの理念や考え方を学生に分かりやすいように「見える化」すること。学生目線で言えば、そういう企業に魅力を感じると思います。
3.実際に会って、お互いを「よく知る」機会をつくる
これは、会社側にとっても大事なことだと言えます。
履歴書を見て、数回の面接だけして、どんな学生か本当にわかるでしょうか。
実際は、採用面接の前からお互いのことを知り合っているのが理想だと思います。
多くの有名企業が、インターンシップを一度に多数の学生と行なっています。
では、逆に人数をもっと絞ってみてはいかがでしょうか?
人数を絞れば、インターンの質を上げられるし、学生一人一人のことをよく知れると思います。学生も、インターンに参加するために早いうちから行動するようになります。
インターンでより実際の業務に近いものを見ることができれば、学生も「安心」は勿論、「期待」できるのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の考察の多くは、僕自身の主観的な意見を含んでいるため、あくまで参考程度に理解していただければ幸いです。
就活は学生と会社、両者ともに「情報戦」だということは間違いなく言えます。
情報を「集める側」も「与える側」もアプローチが大事なんだよ、ということが伝わってもらえたら嬉しい限りです。
【調査編】【考察編】ともに最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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