大人になるほど「ごめんなさい」が言えなくなる理由。
仕事してて、「ごめんなさいが言える人ってすごく少ないかも」ってよく思います。
もう少しいうと、年齢を重ねれば重ねるほど「ごめんなさい」をきちんと言える人は減っているような気がしてます。
これ、はっきりいってめちゃくちゃイケてないなと思っていて、すごい気をつけていたりするんですが、謝るべきところで謝らないのはシンプルに自分自身がすごい損すると思うんですね。
「誠実さ」とか「敬意」にかけているのでひとは離れるし、過ちを認めることができていないので改善に結びつかない。
デメリットしかありません。
ほとんどの人が「ちゃんと謝った方がいい」とわかってはいると思うけど、それでも謝れないのは、やっぱり「プライド」ですよね。
積み重ねた経験が余計なプライドをつくる
年齢を重ねるほどプライドは肥大化しやすくなります。
少なからず困難にぶつかった経験が増えて、その困難を乗り越えてきて今がある、みたいなひとが大半になるからです。
それ自体はとてもすてきなことだと思うんですが、それが「過度なプライド」になってしまうと「昔はもっとたいへんだった」とか「俺はもっと苦労してきた」みたいになってしまいます。
これが肥大化したプライドです。
こうなると経験上、かりに自分自身がなにか間違ってしまったときやミスをしてしまったときに、「でも…」っていう接続詞がついてきやすくなっちゃうんです。
「たしかにそのことは悪いと思ってる。でも…」、みたいな。。
当然聞いてる方は「”でも”ってなんやねん!」ってなりますし、もっというと「おれはもっと苦労してきた」が強すぎると「ごめんね」ってことば自体出て来なくなります。
某戦闘民族の王子様みたいに、突き抜けるレベルまでプライドが高ければいいのですが、中途半端にプライドを持つぐらいなら、そんなものはう○こと一緒にトイレに流してあげたほうがいいです。
ちょっと方向性は違いますが、ホリエモンも「プライドは捨てた方がいいよ」的なことをいっています。
つまらない見栄やプライドにこだわって、下手くそのまま成長しないで歳だけ取っていく様のほうがよほどバカにされるだろう。プライドを捨てて、謙虚にやりきる姿勢が、自分を前に押し進めていくのだ
引用:堀江貴文「僕が20歳の若者にも教えを請う理由」
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざがあるように、謙虚な姿勢をもつことは結構大事な気がします。
自分より苦労している人なんて世の中めちゃくちゃいるので、経験値はスキルや能力に変換して、余計な部分は捨て、謝るところはちゃんと謝れたほうがかっこいいですね。
「悪いと思っている」や「失礼しました」でお茶を濁すな
むかしある人にいわれたひとことで、強烈に印象に残っているメッセージがあります。
「『悪いと思ってる』っていうのは謝ってることにならないよ」
すごい心につきささったんですけど、たしかに「悪いと思ってる」って謝ってるわけではなくて、ただの「状況報告」なんですよね。
さらにいうと、すでにお伝えした「たしかにそのことは悪いと思ってる。でも…」っていうそのあとに続くメッセージがあるニュアンスになります。
かんたんにいうと、心のどこかで悪いと思っていない部分があって、それがことばに出ちゃってる感じです。
「失礼しました」とかもですね。謝ってるわけではありません。
謝るっていうのは、「ごめんなさい」っていう言葉を伝えることです。できれば相手の目を見て、二度としないという誓いをこめて。
それ以外は、謝ったことにならないと思ってた方がいいなと思います。
「悪いと思っている」や「失礼しました」でお茶を濁すぐらいなら、むしろ謝らない方がいいくらいかもしれません。
ごまかそうとしてる感が逆に信頼できなくなります。謝るときは、ちゃんと謝ることがすごくすごく大事です。
まとめ
☑︎ 謝るべきときに謝らないと、ひとは離れるし、改善もできないからデメリットしかない
☑︎ プライドは捨てる
☑︎ 謝るときはお茶を濁さずちゃんと謝る
当たり前ですが、自分が悪いことをしてないときに謝る必要はないです。
もし、認識の違いが原因で大事な人とケンカになっちゃったりした時は、「ぼくはこういう理由で悪いこととは思えないんだけどどう?」みたいに話をしてみるといいと思います。
結果的に悪かったら、あらためて謝ればいいし、悪くないのかもってなったら話し合った分だけいい方向に進むはずです。
ちなみに「自分自身が悪いことをしたときに謝る」っていうのはすごく大事なんですが、謝ることを相手に求めてもあまり意味ないのでやめといた方がいいです。
無理矢理謝らせても一時的に自分が納得するだけで、相手の行動は変わらない可能性が高いので。
そういうものとしていい意味で諦めるか、不快度が高いならそっと離れるのもありかもしれないですね。
大事なのは、謝るべきときに、プライドを捨てて、ちゃんと「ごめんね」っていうこと。
そういうかっこいいひとになりたいものですね。
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