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えんぴつ(シャープペンシル)の消耗が極端に遅くなった気がする


はじめに

 手もとを見ながらふと思った。このところ文字を書く機会がほとんどない。同時に筆記具に無頓着になった。すでに何年ものあいだあらたな筆記具をまったく購入していない。そういえばえんぴつを手作業で削る作業は中学生のころから好きな作業で、心が静まりここちよかった。それを近ごろやっていない。

きょうはそんな話。

えんぴつが減らない

 このところ文房具をあまり使わない。つねに最低限必要なのはボールペンぐらい。先日ひさしぶりに宅配の何枚もかさなったカーボンの用紙に押しつけつつ記入した。ペンは職場や住まいなどの拠点にそれぞれ1本ずつあればじゅうぶんこと足りる。

それほど文字を書く機会がない。さしあたりなにか書いたといえば買いものの数文字程度のメモぐらい。おそらくほとんど手にしていない。ふりかえると筆記具だけではない。筆記具の相手となる書き記すノートやメモ帳など紙すらそんなに使わない。

なにがそうさせたか

 あたらしい紙をつかわなくなった。ほとんど機械でうちだしたものを見る程度。かろうじて目にして手にとる紙片といえば店でもらうレシート。これすらスマートレシートに置き換えた。対応していないわずかな店だけでもらい家に持ち帰り家計簿に転記したとたん不要になる。

事業の経費になる領収書にかぎり確定申告の保存期間のおわるまではしまい込んでおくが、そのあとは処分。これすら電子式の領収の形式に置き換わりつつある。筆記具や紙を使わないかわりにモニター画面上の過去に残した資料を確認する作業がふえつつある。

いちいち紙に出力して保存する作業が重要でなくなった。バックアップさえしっかりやれば、そのままどこかに電子情報として保存もしくはどこかのクラウドなどに整理されて置いたままになる。

なにに付随して

 紙に依存しなくなったのはもちろんペーパーレスが推奨されているのは大きいが、それ以上にあらためてふりかえると面倒で手間のかかる作業ばかりだった。

紙に打ち出しコピーで増やし、ホッチキスでまとめたりファイルや製本したり、あらためて思い返すとなんでこんなにも打ちだしたものを見ないと気がすまなかったのかわからないほど。たしかに入力ミスなどは紙に出力したほうがみつけやすいし、全体像も把握しやすいのはたしか。

これらはお手伝いしている研究パートのゼミで学生たちとのやりとりでもおなじ。すべて手持ちのPC上の資料もしくはプロジェクターで大写しした画面をながめつつ議論する。たしかに紙を1枚も使わない。電力は消費するが。

たしかになにもかもプリントアウトせずともよさそう。せっかく打ち出しとじられたとしてももはや二度と目にすることがないもののほうが多くないか。一方でひんぱんに目にするもの(列車の時刻表など)のみ、打ちだしたものをどこかに貼っておくほうがよくはないかとわが身をふりかえる。

えんぴつについて

 手もとで木製のえんぴつを目にしなくなりつつある。小学生がもっぱら学校と家庭で使う道具になりつつある。もちろん大学入試の共通テストや絵画のデッサンなどでは一般の方々でもたしかにつかうことがある。

学習サポートでいつも目にする光景。中学生になったとたんシャープペンシルにかわり、しかも特定のメーカーの高価なものをつかいはじめるのはどこかいびつにみえる。かれこれ20年ほどになるわたしの100円(+税)のシャープペンシルを生徒たちが手にとりつかいやすくてながもちしていることにおどろく。

シャープペンシルさえも

 なにもシャープペンシルでないといけないと校則できまっているわけではなさそう。たしかに背のびしたい年ごろだし、えんぴつとくらべて経済的だろう。質のいい特定の木材を吟味してえらんでつくる点で買い控えられているのだろうか。

これほど手のつかれにくい筆記具はすくないにもかかわらず、シャープペンシルや他の筆記具に移りつつ、文字を書く機会のほうがすっかりなくなってしまった。ある面、世のながれなのでしかたない。

おわりに

 シャープペンシルならばえんぴつをけずらなくていい。削る目的で刃物もしくは削り器などの道具をよぶんに持たなくていい。ゴミもほぼ出ない。書いていて手はよごれにくい。機種にもよるがひとふりで芯がでる。それらが理由として大きいと思う。その文字を記す機会すらもはや減りつつある。

こうしてPCやスマホなどの電子機器を日常生活で頻度高くつかうほうへ置き換わっているのはまちがいない。


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