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ふいに窓から見える庭のようすをスケッチしてみた


はじめに

 ふと絵を教える機会があって、イーゼルなどをたてつけてデッサンの手順を説明。そのついでに目の前に見えている庭のようすを説明のために6Bの鉛筆で描いた。

せっかくなので、生徒を待つあいだすこしだけ描きすすめてみると…。

半年ぶりに

 絵を描くことについては昨年の11月の記事以来。このときにはデッサンについて以前からの経験を記した。半年ほどになる。

それ以降、絵を描いていないかった。先日、仕事でイラストが必要になった。依頼内容を関係先に伝えるために、下絵を「いらすとや」のもので仮おきし、そこへ説明文をくわえた。じぶんで描くよりもさまざまなコンセプトがサイト上に用意されていたので、よく伝わることに感心した。そこをプロの作家さんにオリジナルのイラストにおきかえてもらう算段。

仕事に絵をつかうのは今回がはじめて。それまではほぼ絵を教えること中心。わたしの主宰する学習サポートでは実技の4教科も教える。事業として絵の教室を開いていて、イラストやアニメだけでなくデッサンの基本や構想画やデザインなども教えてきた。

絵の教室のころ

 すると必然的に説明の際にかんたんな絵を描く。おしえるためにふだんから描いていた。色鉛筆をつかうと教室をよごさずあとかたづけもらく。生徒たちの手もよごれない。そのため色鉛筆画をよく描いていた。

その頃は準備が完了して生徒が教室に集まるまでのあいだ、シャープペンシルでかんたんに下絵を描き、その上を色鉛筆でかたちをととのえつつ、色をつけていった。水彩でもよいのだが準備・かたづけがめんどう。ほかの授業とのかねあいもあって色鉛筆だとさっと切り替えが可能。

話が大幅にずれてしまった。さて、はなしをもどそう。

庭を描く

 この教室のへやをかりて10年あまり。大家さんの母屋のはなれ。したがって庭は大家さんと共通。戦後すぐに建てられたのでおおきな柿の木の根元にもさまざまな小木や草花が繁茂する。とりどりのみどりがいりまじる。

そのようすを日々ながめながら児童・生徒たちの学習を支援する。絵にしようとするとふだんなにげなくながめるようすとはことなる。こんなふうにしげしげとながめることはまずない。朝はやくのひくい位置からの陽の光はみどりの葉を透かす。

その黄緑の透けた色あいはどう表現したらいいのだろう。陽を受けてかがやく照葉樹の葉。つるりとした葉と深い緑の影。こちらも表現してみたい。

つぎつぎに自然の織りなすさまざまなみどり。緑色1色の絵具でとうていあらわせない。手もちの絵の具のほとんどの色をふくんでいそう。

おわりに

 庭のそとはいちめんのみどり。ふだんのいそがしいさなかではそう見えていた。でもいま鉛筆をかた手に庭を見つめつづけていると、どう表現したものかと手がとまるほど多様な色、階調、もようが見えてくる。奥のふかさにどっぷり浸かりそれだけで手がとまる。

これが描けたらなあというきもちが湧いてくる。こんなときこそ描かなくちゃ、そう考えながらせっせと鉛筆をうごかす。

 

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