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印鑑の半世紀の呪縛からやっとのがれられるかと思ったが…(2)


はじめに

 ひっこしにあたり住所変更にともなうさまざまな手つづきをした。行政関係はまったくといってよいほど印鑑を必要としなかった。この点では前むきな制度の変更をかんじられた。スムーズにことがすすむのはきもちがいい。

やっかいそうな役所のてつづきをおえて、半分だけきもちがすっきりしたところ、民間のある業種に関してはおなじように手つづきできるはずと向かったが…。

一度では書ききれなかったので続編として。

きょうはそんな話。


印鑑からの解放

 ひっこしにともなう住所変更の手つづき。今回は通常の行政や銀行などとともにくるまの車庫証明や車検証、自賠責などもふくめてじぶんでおこなった。車検を10日ほどまえに終わらせたばかり。これは順序を逆にすべきだったとおもったがあとのまつり。

さまざまな個所で印鑑がいるだろうなと持参した。ところが行政や公的機関の窓口では印鑑ではなく、マイナンバーカードもしくは自署がほぼそれにかわった。これらの場所で20枚以上の書類を書いたがいずれも印鑑の捺印はなし。

どの印鑑をこれまでつかっていたかよくおぼえておらず、手持ちのものすべてをたずさえていったにもかかわらず。

ここにいたのか印鑑の呪縛

 これでのこりは民間ばかりだから住所変更はスムーズにいくはずと思った考えがあまかった。ある地方銀行の総合口座の住所変更をネット経由でおこなおうとして行きづまった。結果として郵送を必要とし、しかもそのやりとりに2週間以上かかるという。書類を書きはじめたら、印鑑をご用意くださいとの記載。

「登録されている口座の印鑑との照合のために郵送する書類に捺印がいる、照合のためだ。」としるされている。まだこのやり方を踏襲していたのか、あきれてしまった。なんのためのネット利用だろう。らちがあかないので、結局、銀行の支店の窓口へむかった。

42年前につくった口座。すでにその印鑑はさんざん使いすりへり、照合がままならないのは明白。どの段階かで登録の印鑑を変える手つづきをすればよかったのだろうが、あえてこの時期に新規に印鑑をつくることはない。

いつもここでは捺印のたびに照合に手間どる。今後もこの口座の維持には印鑑が必要という。そこですりへった印鑑にかえて、てもちのべつの印鑑のなかからまだ状態のいいものに変更した。こちらもべつの届けの書類が必要だった。

手つづきが延々と

 この銀行を長年にわたり利用しそれ自体を非難するつもりは毛頭ない。わたしはリテラシーが高いほうでないが、自己責任でなんでも利用する。

この銀行、この印鑑の必要な口座(個人口座)に関してはかろうじて制限されたかたちでネット利用ができる。

別途系列のネット銀行口座(個人口座のみ)がつくれるが申込みがたいへん。新規口座の申込みは、ネットか郵送で申込用紙を依頼。届いたら記入、捺印して申込書を郵送するか、来店して本人確認をしつつ手わたし。そのうえで審査に数週間。結果は郵送で知らせるという。なぜか有料の紙通帳の発行手つづきすら準備されている。こちらはさすがに断念した。

なぜネット銀行のようにネットから本人確認書類をもちいた手つづきでできないのだろう。複数のネット銀行でつくれている事業で使う口座はつくれないし。

おわりに

 もうこの銀行にわずらわされることはないとふと思った。自己責任。もちろんこの銀行をつかいこなせない原因がわたしにあるのだろう。時流にのるのは疎いにもかかわらず、この銀行とは結局のところ歩調が合わなかった。

ここからさきはわたし独自の事業をすすめるうえでの見解。とどこおりなくつかえているのでネット銀行でよさそう。

べつに地方銀行を介さなくても信用がないと判断されないだろう。固定電話がそうだった。ないも問題は起こらない。個人事業に固定電話は必須でないようだ。べつに都市銀行とも取引しているし。

わかい世代が地方銀行のほうを向いているとは思えないし。あちらこちらの銀行で統合や合併のうごきがある。時代のながれを感じる。

これはあくまでもわたしの見解にすぎないし、ほかのかたへおすすめする話ではない。

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