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やむなくたった1個のたまごでふたりぶんのたまごやきをつくるべんとうづくり


はじめに

 食品が高騰している。生産者のみなさまのなみだぐましいばかりの努力にはあたまがさがる。それと同時にわが家のくらしにも直結するできごと。

いろいろとくふうしてしのぐしかない。もしかしたらこのままかもしれないし、適応しておかないと。

きょうはそんな話。

なにもかもが高くなった

 それにしてもスーパーにむかうとため息しかでない。おそらくわたしの買うものだけならば1間ほどの間口と奥ゆきの店でことたりる。それほど買えるものがない。その日の予算ではなかなか買えない。

野菜や肉さかなを生産する方々にはほんとうにあたまがさがる。原材料費がとてつもなく値上がりしているなかで、乾いたタオルをしぼるがごとくおしごとをなさっている。ありがたい。

消費者の末端に位置するわが身。かせぎはかぼそく日々のくらしをくふうや節約でしのいでくらす。しかもこれからひっこしで、なにやかやと一時的なしかたのない出費がありそう。いまあるもので代替しようとそのぶん時間をかけて準備中。

とはいえその行動をささえるのも体力。ちからをうみだすもとといえばたべもの。その基幹となるはずのものがなかなか買えない状況におちいりつつある。まっさきにあげてもうしわけないがたまご。

ふだんづかいのねだんからもはや1.5倍をこえつつある。値上がりがめだつころから家族のぶんはそのままに、わたしはそれまでの週3回から2回に抑えたのはすこしまえのこと。そこからさらにじりじりと値をあげている。

さあどうする。

週1回に

 これはいたしかたない。わたしのたべるたまごは週2回から1回に。1週間に1個だけたべられる。こうして家族が毎日たべられるようにしのいでいる。きょうのおべんとうは半個分のたまごやきを入れた。そのまま焼いたのでは見おとりするのでだしまきたまごとしてみずと白だしで「増量」し見ためだけは確保。

ほかにも具材としてにわにはえているみつばをきざんでいれる。するとぱっと見ると1個ぶんとさほどかわらない分量ぐらいでできあがる。卵焼き器をつかいきっちり巻かずに、あえてゆるくゆったりと巻く。これで大きくみせる。

週2回のべんとうはやはりたのしみ。そこには定番のたまごやきがないとやはりさびしい。いかにくふうして体裁をたもつか。節約をストレスにせず、みみっちさで卑屈さにならないように、けっこう集中してとりくむ行動。

食料の輸入がとまったら

 じつはすこし以前だが農水省が食料の供給の予測をしている。すべての輸入食料がストップしたらという推定。そのなかで印象深かったのがたまご。わたしはてっきり国産でまかなえているものとばかりおもいこんでいた。

ところがことはそうかんたんではない。たしかに国内でまかなうだけのたまごを産んでくれるにわとりはいる(現在は鳥インフルで増産生育中)。ところがそのとりたちのえさをほぼ輸入にたよっている。

おわりに

 あくまでも農水省の公表していたのは食料および家畜のえさがとまったらという仮定。するとたまごは基本的にクニのひとりあたり1週間に1個となるらしい。もはやわたしの現在のレベル。牛乳も値上げしたぶんを飲まないようにしているので例年のおなじ時期とくらべると3分の2ほどにへらしている。予測はもっときびしい。ここまでにはどうかならないでほしい。

ほかの買い物もそうじてそう。そのぶん、まわりでたべられるものはないか図鑑をしらべ、採集してしたゆでしたり味見をしたり。もはやこの状況はあたりまえ。

もっときびしくなることもとうぜん予測しておこうと思う。そして街のほうへひっこすので野山や庭からはなれる。そのぶんを余分に買うことになりそうなので、このぶんすらいまから節約しないとならない。もちろんベランダでつくれるものはつくるつもり。

ムリをしないでおこう。でも、ふとため息がでた。


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