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減塩をいくつかの具体的な方法でむりなくつづけてこれた

はじめに

 25年ほど前。慢性腎臓病(いまでいうCKD)ですね。」と医師から診断をうけた。ただちに栄養士による腎臓病食の指導があり、それ以来、タンパク質制限と減塩の食事に。つづかなければかなりの高率で腎不全に進むおそれありと知らされ、戦々恐々としながらはじめた。

しかしとまどうのはごく最初だけ。コツやそれなりのくふうでしのいで、いまでは難なく食事をたのしんでいる。そのいくつかやっていたことのお話。

(注意)以下には健康に関する記述があります。あくまでも医師のアドバイスにしたがっての利用が望まれます。


最初は

 25年前のこと。家族ともどもなれない制限食をつくるのに食材選びや計算の仕方などとまどうことが多かった。しかしこれも治療の一環。つづけることで進行をおくらせることができる。いまのところこうした腎臓のダメージはもとのように治せないとされている。

じわじわすすむおもな原因の食べものをえらんで制限するのがいちばん。わたしの場合には腎臓の糸球体の機能がおちていく。すこしでもながもちさせるため、ひとつは食べもの由来のタンパク質を抑え気味にすること。もうひとつは腎臓の機能に悪影響の多い高血圧を減塩で抑えること。

このふたつの目的のためにタンパク質制限食ならびに減塩食をすすめられた。したがって健康なかたの生活習慣病全般を回避する目的の減塩とはすこし意味がことなると思う。

すこしずつわかって

 最初はとまどうことがおおかった。食材をえらぶにもなにをどのくらい食べてよいのか皆目見当がつかない。そこで腎臓病患者むけの食事をわかりやすく説明した本がいくつか出版されていたので利用。まずはそれを見つつ、試行錯誤。

「点数」というとらえかたがしばらくまえからつかわれている。ここでは誤解をうむとよくないので、なかみの紹介はひかえる。これをまず食材をみつつ、手のサイズの食材をめやすにつかんでいく。そして食事ごと、1日ごとにどれぐらい摂ればいいのか把握する。

わたしの場合にはもっともゆるい制限からはじまったのでわりとかんたんだった。現在の指標でいうと体重のすくなめのわたしは、成人女性の栄養摂取量とさほどちがわない。ずれたぶんはエネルギーで調整。

わかりやすく

 たとえばみそ汁。最初のころはもう飲めなくなるのかと悲観していた。ところがくふうでなんとかなる。

①具材を豊富にいれる。
②①の反映でひとりぶんの汁は大さじ2,3杯程度に。
③いりこやかつおぶしなどでしっかりだしをとる。
④可能ならば減塩タイプのみそをつかう、酒粕などで一部を代替。
⑤みそ汁を1日に2回までにする。

だんだんとだしをしっかりとれるようになり、つかうみその量も減らせた。

市販のインスタントのみそ汁でどのくらいうすめにつかっても遜色ないとかんじられるかためしてみるといい。たいていおなじ割合でふつうのみそ汁も好みのあじにつくれる。

おわりに

 現在の健康な方々の食塩のめやすはわたしの制限食とほぼおなじになった。ここ25年で塩分摂取のめやすはどんどんおちている。なんと腎臓病の軽い段階の塩分制限とかわらない。

つまりわたしがCKDを患わず健康であったとしてもおなじ食事でよかったことに。つまり時代を率先してやっていたことになる。その点はむしろ長年みていただいているかかりつけの医師に感謝しないと。なんとか病気を進行させずに25年つづいてきた。


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