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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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#仕事について話そう

化学はまさに「ばけ学」:本来どういう学問でみのまわりでどうかかわるものなのか

はじめに さまざまなヒトへ「化学(化け学)に関わり…」と自己紹介すると、聞いた方の多くは話題をほかへと移しがち。たぬきかなにかが化けるイメージ? そこであたりさわりが小さくなるかもしれないと「バイオのほうで…」とか「生化学を…」とお茶をにごしたり、「学位は農学でして…」と口にしたりするとひとまずほっとされる。 どうも「化学」ということばにある種のなにか近寄りがたい印象があるのかも。ほとんどわたしの誤解かもしれないが、1種の固定観念としてとらえられがちな「化学」について、

教科書の一節を書き換えるほどの興味深いことがらはごく身近にあるはず:気づけるかどうかの瀬戸際とは

はじめに 生命を対象にとぎれとぎれとはいえしごとにしてきた。じつに興味深く奥が深い。でもその深みに迷いこんでしまうと混沌のせかいが待っている。まさにダンジョンの迷宮のなかをさまようかのよう。 もと来た道をひきかえすか、このまますすんでいいものだろうか。エルフのフリーレンとはちがい、のこされた時間にかぎりがある。彼女ではないけれど旅してきた道をふたたびたどりめぐるのもよさそう。あらたな境地へ到れるか。 きょうはそんな話。 数十年にわたって 生命を知るうえでおそらくいちば

地方の大学生はみずからうごいて生の情報をつかむ力をつけていく

はじめに 研究パートのしごとで日ごろ学生たちに接する。この地方の中核市から全国へとはばたいていく。まさに四方八方へ。 地方にいるハンデをおぎなうには主体的にうごくことのたいせつさを現実に接して身につける。思っている以上のギャップに接して折れそうになる学生の話を聞き、互角にわたりあうようすに悲喜こもごも。応援せずにはいられない。 きょうはそんな話。 変ったところ・そのままの部分 しごとさきは地方の中核市の国立大学の理系研究室。ここには毎年のように卒論生、修士そして博士の

どうやらおおかたの参考書は教科書を理解するためにあるらしい

はじめに 学習をサポートするしごとでよく書店にいく。さらにこのしごとに特化した業者からカラログなどが頻繁にとどく。このクニで市販されているテキストや参考書のおもなものにひととおり目を通したかもしれない。 するとあたりまえのようでいて意外と気づきにくいあることに感づいた。 きょうはそんな話。 大型書店で この中核市にはとてつもなくフロアのひろい書店がある。開架にならぶ商品の本はとてもまわりきれないほど。学習サポートのしごとで使うためのテキストや問題集の更新がおこなわれる

チームでやるしごとをえらべば適する進路をひとつにしぼらなくていい

はじめに 9年まえに高校生にむけて記した文。進路をかんがえるうえでこうした見かたもあるよとしめしておきたかった。とくに支障はなさそうなので、ほぼそのままここへ残しておく。 将来へむけて みなさんは将来何になりたいか頭のなかに浮かびますか。そういうわたしは高校生になりたてのころに将来何になろうと考えていたか思い出せません。印象が残っていないのできっとなにも浮かんでいなかったのでしょう。 いまの高校生たちも一面ではそんなにちがいはないのではないでしょうか。むしろいまの日本の

星空を見て思うこと:あたりまえだけど動かしようのない真理からは不安は生じない

はじめに 世のなかではさまざまなことが起こり、それらをのちになりみなおすとヒトの所業で生じることが多い。 かたや自然は淡々としている。宇宙もこつぜんとある。そこで生じることはヒトがよぶんなことをしないかぎりたまたまの結果。なにもだれかが原因をつくるわけでも、なし得たことでも何でもない。 星空を見あげて思うのは、あれこれ不安をよぶんにかかえてもしかたがないと。想定できるだけせいいっぱいをやれたならば、あとはなるようにしかならない。不安になるまえに対処できればあとは静謐にす

なにかを習得するには:ひととおり概略をてっとり早くくりかえしたうえでレベルをじんわりあげていくといい

はじめに このところ学習サポートで生徒たちをみていて思う。じつに千差万別。おなじ小中学校に通ってきた高校生たち。性格や考えかた、体力、そして気力。このクニの公立の義務教育は基本的に平等主義。 ところがそれを修了のころにはどうしてこんなにちがいが生じて、学力や運動能力だけでなく、ものごとの見かたやとらえかたがちがうのか。 たいへん興味ぶかい問いだが、すでに義務教育のはじまるころにはそのちがいの芽はありそう。ただその結果が修了時と相関があるかは、いまもって明確なこたえをもち

はたけのやさいがぐんと生長するかんじと成績ののびる瞬間の生徒のようすとの相関

はじめに これは古い記述。8年まえ。やさいづくりと学習サポートの兼業のなかからの気づき。このふたつのしごとについて思えたのかも。当時の日記をふりかえる。 きょうはこんな話。 やさいづくり ほぼ毎日、はたけの作物たちをながめているとその変化におどろかされる。順調に生育する一方で、根つきがよくなくてしおれてしまう苗。 なるべくはやめに見つけて中耕したり、水やりをしたり世話をするが、生育の差は開いていく。見ているといたたまれない。 話はかわるがそれまでゆっくりの成長だった

いつのまにか翻訳アプリをしごとのなかでしっかりつかっていた

はじめに  このところ研究パートに働きに出ている。そこでの気づき。 ごく最近のこと。翻訳アプリがしごとのかなめの部分を変えつつある。数年後にふりかえると、いまこの時こそ、AIがしごとをがらりとかえた転換期といえるかもしれないな。 きょうはそんな話。 研究をすすめるにあたって  生命科学の実験とともにでてきた結果を論文にまとめている。この研究に至る経緯や過去から現在までの関連する研究内容をIntroduction(序論)のかたちで紹介する。 この部分をあらわすには関

スモールビジネスの組みあわせで生活する シンプルライフのくらしを地方で 

はじめに  地方でくらすうえでなにより気にかかるのがしごと。食べていくためにやりたいことでえらぶと、ひとつのしごとではなかなかむずかしい。自営ならばなおさら。ではこうしたらどうだろう。 無理しないかたちで生活をシンプルに。ゆっくりとすこしずつしごとをたす。複数のスモールビジネスならば希望のひかりがみえてこないだろうか。 倹約をストレスにしない範囲でむりなくやりながらはたらく。ここ18年あまりの実践から得た結論とは。 脱サラして  体調をくずして18年前に給料をいただ

1年前からのさらなるふりかえり「昨今の事象をきっかけにこれまでの価値観を見直すこと」

はじめに  note記事としてタイトル「 」内の題名で記したのは2021年8月15日 09:25 のこと。そのふりかえり手記を記事Aとしよう。かれこれ1年前。それから状況がすこしずつ変化した。 鈍感なわたしでもすこしはまなんでわずかばかり身についたこともある。ふりかえりのふりかえり。記事Aとの対比で記したい。 記事Aの時期とくらべて  記事Aの一部を参照しよう。➡にきょう時点でのコメント。 ➡彼の病にひきつづき、ことしは世界をまきこんだ「あの争い」が起こり、いまも終