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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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2024年1月の記事一覧

はたらきながら博士の学位を授与されたときにわき起こった感情

はじめに すこしまえのこと。ある大学院の総長からじきじきに博士の学位記をうけとった。授与式があるので大学院をおとずれることと事務から案内があった。授与式にむかうとひとりずつなまえをよばれ、まえに出て内容を読まれ、手渡しのタイミングでじきじきにひとこと声をかけていただけた。学士や修士とちがい破格の待遇。 このクニ全体をみわたすと博士論文を書いた経験をもつヒトはごく少数にすぎない。ましてや論文博士の制度自体はもはや伝説のせかい。すでに博士の取得に関しては課程博士がほとんどのは

大学受験までの道案内:帰宅後のみずからの行動を説明できますか

(2024.1.30加筆) はじめに 希望する高校へと目標をさだめた中3の方、高校入試の終わるまえに読んでほしいことを記します。もしくはこれから大学入試にむけて学習を本腰をいれようという高1の方にむけて。高校生活を充実させつつやりたいこともかなえつつとりくむには。 身につけておくとふだんの学習の延長線上に大学入試があると実感できる習慣づくりについて説明します。 学年のかわりめこそ 高校入試のまっただなかの中3生、そして高1のみなさんはなにかとあわただしい日々をすごしてい

難関国公立大をめざす高1・2生のいま時点の学習の目安とは(英語編)

はじめに いままで学習サポートへおとずれる高校生たちに話してきたこと、サポートして実践してきたことをひとつずつ公開します。 きょうは国公立大学(難関レベル)をめざすうえで高1,2生のいま時点でたっしておきたい準備を中心に、道標となるようにおつたえします。 (最難関国立大や医学部レベルはここではあつかいません。それ以外の難関大の学部に関してと把握されてください。) めやすになるもの 高2のみなさんの英語の進捗状況はどんなところでしょう。来年の共通テストまで1年をきり、2

この時期だからこそたいせつにしたいもの:受験でたすけてくれたのは結局のところ基礎・基本

(2024.1.23加筆) はじめに 学習サポートのしごとで日々予習、準備したうえで生徒たちをむかえる。くわえて近ごろは兼業する研究パートで、卒論の学生さんたちとのゼミのお手伝い。そこで研究分野の修得のおてつだい。 いずれもこれからのひとたちにむけてわずかばかりのサポート。そのいずれもでつくづくだいじだなと思うのは。 きょうはそんな話。 たいせつな出会いをしてきたこと 生涯でじっさいに出会えるヒトはそんなに多いわけではない。そのなかでこのヒトはすごいなあとか、見習わな

その解答は○をもらえそうですか?いま一度みなおしたい記述答案とその書き方

はじめに こちらも8年まえの学習サポートの生徒たちにむけて記した文。共通テストのおわったばかりのいまの時期にちょうどいいので、きのうにつづいていつもとちがう文体だけど、すこし手をくわえてnoteにおいておこう。 きょうはそんな話。 ◯か△か わかっているつもりで答案を書いたのに△がついたり、場合によっては☓になったりという人は読んでくださいね。 そういうあなたの答案はこんなふうになってませんか。文章で答える記述式の答えについてです。 ①主語がはっきりしない。主語はだ

大学入試の2次試験にもとめられがちなちからのひとつは記述力

(2021.1.18加筆) はじめに 8年まえに学習サポートの高校生たちにむけた文が出てきた。これは共通テストのおわったばかりのいまの時期にちょうどいいので、いつもとちがう文体だけど、すこし手をくわえてnoteにおいておこう。 きょうはそんな話。 欠かせないものは ある高校2年生との会話。 「先輩たちは2次試験にむけてとりくむ時期ですね。そこで欠かせないものは?」 「え~と、それは記述力じゃないですか。」 「そうですね。2次試験では共通テストで課すことができない記述解

星空を見て思うこと:あたりまえだけど動かしようのない真理からは不安は生じない

はじめに 世のなかではさまざまなことが起こり、それらをのちになりみなおすとヒトの所業で生じることが多い。 かたや自然は淡々としている。宇宙もこつぜんとある。そこで生じることはヒトがよぶんなことをしないかぎりたまたまの結果。なにもだれかが原因をつくるわけでも、なし得たことでも何でもない。 星空を見あげて思うのは、あれこれ不安をよぶんにかかえてもしかたがないと。想定できるだけせいいっぱいをやれたならば、あとはなるようにしかならない。不安になるまえに対処できればあとは静謐にす

なにかを習得するには:ひととおり概略をてっとり早くくりかえしたうえでレベルをじんわりあげていくといい

はじめに このところ学習サポートで生徒たちをみていて思う。じつに千差万別。おなじ小中学校に通ってきた高校生たち。性格や考えかた、体力、そして気力。このクニの公立の義務教育は基本的に平等主義。 ところがそれを修了のころにはどうしてこんなにちがいが生じて、学力や運動能力だけでなく、ものごとの見かたやとらえかたがちがうのか。 たいへん興味ぶかい問いだが、すでに義務教育のはじまるころにはそのちがいの芽はありそう。ただその結果が修了時と相関があるかは、いまもって明確なこたえをもち

宇宙にむかう、月へと旅立つことのむずかしさとその挑戦の行動について

はじめに つい数日まえにアメリカの民間の無人宇宙船が月へとむかうための試験飛行をした。今後の計画ではアポロ以来ひさびさに月へとヒトがむかう予定。現在、そのためのロケットの実証実験を無人でおこないつつある。 だが途中で失敗。有人での到達は再来年へ延期され、なかなか前途多難。予算をおさえて開発するむずかしさをつくづく感じる。半世紀まえとはちがうやりかたではたしてかなうのかためされている。 きょうはそんな話。 (タイトル写真:Canon M10, EF-M 55-200mm