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家しごとにまつわる話

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日々のささいな家しごとにたずさわるなかでふと思ったこと考えたことを書きつらねています。元気がでて明日へとつなげていけるようにしたいです。
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#わたしの野菜づくり

みかん畑にあがる、縁側で苗をそだてる:まもなく春をむかえるころ

(2024.2.5加筆) はじめに かろうじてのこるはっさくとあまなつの果実を収穫するのにみかん畑にあがった。すでにおとなりの白梅は満開。うちのしだれの桃色の梅は5分咲きで一番の見ごろを迎えている。つぼみの丸いふくらみがかわいらしい。 つい先日、正月だったのに。もう2月。まわりをみわたすと春の足音が聞こえてくる。 きょうはこんな話。 白梅が満開 ことしの梅などの花の時期は例年とちがいをさほど感じないが、1月の気温はあがったりさがったり極端。ぽかぽかな日があった翌日には

この時季だからあじわえる:パスタにとうだちやさいをあわせると…

はじめに ひとむかしまえはたけをつくっていた。この時季には、秋作でそのままにしていた作物たちが新芽を出しはじめる。 秋から冬のあいだにじっくりためこんだ滋養を託すかのように、新芽の部分はあじが濃い。まちがいなく栄養も豊富。新鮮なうちに調理しよう。 きょうはそんな話。 おすそわけ やさいがとれはじめるとわが家では食べきれなくなるので、知りあいや近所の方、それからしごとで日ごろおせわになる取引きさきへ、やさいやみかんをもっていく。「従業員でわけますね。」とのお返事を頂戴す

ヒトの縁とは:あらたなやさいの販売所をさがしあてるまでのきっかけとは

はじめに 半月まえに「こんなヒトに出会えたら…」のnote記事を掲載。 そのときにあらたな出会いとなった販売所をどうやってみつけたかについてはふれていなかった。これもまたふしぎなつながりでみつかったのでふれておきたい。 きょうはそんな話。 ふしぎな縁を感じた日 ある日、新幹線をつかいはるばる農業関係のある会合(自宅から400㎞ほどはなれた場所)に参加。初対面の産官+民の総勢50名ほどあつまった。 そこで同じ市内の方(醸造業)と偶然知りあった。その方の店に興味をもちし

ほうれんそうのたねまき:おいしかった記憶をたよりに7年前のこの時期の作業のようすを記す

はじめに 採れたてのほうれんそうのソテーはほんのりあまかった。「やさいがあまいなんて…。」とわたしの発したことばを学生のひとりはしんじてくれなかった。 だんだんと過去なにげなくやれたことさえ記憶がうすれていく。とくに農業はからだをうごかす行為なのでなおさら。うごかないままではなかなか思い出せない。 いずれ再開の必要なこともあろう。そのためうまくできたときのようすをふりかえり、記しておいたほうがなにかとのちの役にたちそう。同時になにをつくっていたのか同時に記録しておきたい

農業をやっていたころはつねに天候を気にしていたことをいまになって知る

はじめに しばしば出会うヒトと出会うとまずは天気を話題に。くわえてわたしの場合、起きて寝るまでいつもそらのようすを意識していると気づいた。 この習慣、農業をやりはじめた10年ほどまえから身についたようだ。はたしてそれ以前どうしていたか。ふいにヒトに出会うととたんに「きょうは・・・。」と無意識に口をついてでるほど。 きょうはそんな話。 そらを見あげる 種子のじかまきの時期。ちょうどこのころはよくしたもので数日おきに雨が降る。それを見こしてそれまでに土をたがやし、酸度の調整

5年前の厳冬期にやっていたやさいづくりから こんな作業をやりながら生活していた

はじめに  昨今の状況が推移して、ただごとでない状況になるまでやさいをつくり販売していた。5年前のちょうどいまごろのわたしの文章をみつけ、当時をふりかえった。 日時からいつごろどんな手順でおこなったかよくわかる。多少の文字の修正をくわえつつ、ここに備忘録としてのこしておく。 5年前の作業のようす 当時の記事を読んで  まずはよくやっていたなとしんじられないぐらい。15株のかぼちゃというとけっこうスペースがいる。たしかはたけ1面がかぼちゃの葉におおわれていたはず。そこ

冬至のかぼちゃのみのったあとににんじんを蒔こうかじゃがいもを植えようか

はじめに  庭のかたすみでふだんづかいのやさいをすこしだけつくろうかと思案している。 さいしょだけちょっとしたコツというかポイントをおさえさえすれば、そこそこそだつ。じぶんたちがたべるぶんには多少のみてくれは支障ない。 そんなはなし。 なにをそだてるか  ことしは庭先でかぼちゃがよくみのった。いまも食べつづけている。まさに冬至のかぼちゃ。もらったり買ったりしたかぼちゃのうち、そこそこまあこれなら食べられるかというたねを何個かとっておく。 そして春先のまださむさののこ

1年のあいだにいくたびかにんじんを育てられる おぼえがき

はじめに 2年前までじぶんで食べる分のにんじんを年間をつうじてつくっていた。種子はにんじんとしてたくさん売るぶんは市販種子をつかい、じぶんでたべるぶんは庭先で自家採種のものを。つくるのにいくつかのコツとだんどりがある。 忘れやすい頭になりつつあるので、一連の作業のコツをメモがわりにのこしておく。 畑をたがやす、畝づくり、元肥  ごくありふれた五寸にんじんを例に。畑はそれほどふかくたがやしていない。くわがななめにはいるぐらい。苦土石灰か草木灰をうすくまいてからまぜる。