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わたしのすきな自然・いきもの・カメラ・絵

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むかしからひまがあると宇宙を空想して時間をすごす少年でした。ヒューとこがらしの冬にこたつでまどろみながらすごすのが無性にすきでした。その想いは年月を経たいまでも変わらない。その日…
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2024年6月の記事一覧

ポール・セザンヌがやろうとしたことのごくごく一端に接して

はじめに 中学生になりしばらくのあいだはポール・セザンヌの描く絵はよくわからなかった。まちがいなく油絵だけど、それまでの古い時代の画家の描く実物に忠実に描く絵とはちがうし、印象派のモネやルノワールたちとはちがうなと思っていた。 描く対象は身近な静物や風景、そして人物。なぜ「こんなふうに」描いているのかその意図がわからなかった。それらの絵にあじわいを感じるようになったのはずっとあとのこと。ごく最近といっていいかもしれない。 きょうはそんな話。 ひとあじちがう 印象派以降

列車の旅は目的地にむかうのとはべつに途中下車にもおもしろさの要素がありそう

はじめに 昨今の状況のまえ、旅といえばまず列車を選択という時期があった。手持ちの資金はすくなく時間のみに余裕がある若い頃、各駅停車の普通列車で移動。気がむけば途中で降りてはじめての土地を勘をたよりに散策する。わりと方向音痴な自分をためす意味で突拍子のないことが起こりがちで興味をそそる。 きょうはそんな話。 列車の旅 すでにどんなつもりでどこへ向かおうとしたのか思い出せない。行き当たりばったりの旅でおこるさまざまにはわくわくするもの。予定した先の目的地ではたいした用事はな