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【ガンプラ】絶対に失敗しないクリアーパーツの「ゲート処理」を解説

今回は、初心者がぶつかる壁の1つである「クリアーパーツのゲート処理」について解説していきたいと思います。

「ビームサーベルのゲート処理ってどうすればいいの?」
「クリアーパーツのヤスリ傷が取れなくて困っている。。。」

と言った「お悩み」を一気に解決してみせましょう!!


今回、ご紹介する方法を実践すれば、このように、綺麗にクリアーパーツを切り出すことができます。

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パッと見、どこにゲートが付いていたか分からないと思います。


無塗装派だからゲート跡を完璧に消したい!!」という方にも応用できるノウハウなので、知っていて損は無いと思います。


■ 今回用意するもの

まずは、今回使用するアイテムをまとめて紹介していきます。

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~今回用意したもの~
①:プラモ用ニッパー
②~④:ヤスリ(600~1000番)

1つ目は、プラモ制作には、お馴染みの「ニッパー」です。

私が使用しているのは、ガンプラを趣味として始める際に初めて購入した「タミヤ 薄刃ニッパー」です。


当たり前ですが、「アルティメットニッパー」の方が圧倒的に綺麗に仕上がりますが、如何せん、値段が高いので、今回は「タミヤ ニッパー」でなんとかやってみます。


2つ目は、「ヤスリ類」です。

普段使いのヤスリで全然OKなのですが、今回、私は以下のヤスリを用意しました。

~今回使用するヤスリ~
②:ヤスリスティック ソフト 600番
③:神ヤス 600番
④:神ヤス 800番

240番とか、400番のヤスリから始めてしまうと、後々、傷跡を消すのが大変になるので、個人的には600番くらいから始めるのがオススメです。

(ちなみに、神ヤスに関しては、両方とも使い古した物なので、実際には800、1000番相当になっているかと思います。)


実は、用意する道具はこれだけではございません。。。

正直、今紹介した4点のグッズだけでは、「クリアーパーツのゲート処理」を完璧にこなすのは100%不可能です。


もう一つ、秘密兵器がございまして、そちらが本日の主役となっております。

お

▲【ウェーブ】ヤスリスティック フィニッシュ

モデラー界隈ではかなり評判の良いヤスリでして、特に「簡単フィニッシュ仕上げ」で使われることが多いようです。


両面とも、ヤスリ面になっていまして、片方が「緑色」、もう片方が「白色」となっております。

どちらも高番手のヤスリではありますが、緑色の面の方が比較的粗くなっています。

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白色の面に関しては、「本当にヤスリですか?」というほどツルツルな表面。(レシートの表面に近いかも。)

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ということで、「クリアーパーツのゲート処理」は、こちらの「秘密兵器」と先ほど紹介した4点の道具を駆使して、ピッカピカに仕上げていきたいと思います!!


■【図解】クリアーパーツのゲート処理を1から紹介

今回は、実際に、こちらのパーツのゲート処理をしてみます。

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【ステップ1】パーツの切り出し

まずは、普通のパーツの時と同様に、パーツから 2、3mm 離れた部分にニッパーを入れていきます。

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普段のゲート処理以上に、優しい力でカット してあげましょう。


この時、変な負荷(テンション)をかけてしまうと「パーツとゲートの接合部が白化してしまう原因」 となります。

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パーツをランナーから切り離せたたら、ゲート部分の「二度切り」をしていきます。

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この時も、先ほど同様、なるべく 負荷をかけずにカット します。

ちなみに、私はいつも、二度切りは、ゲート部分を1mm弱くらい残すようにしています。

この「残りの1mm弱」はヤスリで丁寧に処理していく方針です。



【ステップ2】ヤスリがけ

続いて、残したゲート部分をヤスリで削っていきましょう。


まずは、「ヤスリスティック ソフト 600番」を使っていきます。

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何度もしつこいですが、この時も、残したゲートが ポロっと折れたりしないように、力をほどんど入れずに、優しくヤスリがけしましょう。


ヤスリスティックの600番をかけた表面は、このような状態になります。

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こんなに傷が付いちゃって大丈夫なの!?」って思うかもしれませんが、こっからヤスリの番手を上げて、綺麗に磨いていくので心配ありません。

(筆者の場合、普通のパーツなら、これでゲート処理を終わらせます。。。)


続いて、「神ヤス 600番」を使って、先ほど、削った向きの 垂直方向 に磨いていきます。

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写真では、分かりにくいですが、先ほどとは逆の方向(シールドの縁に沿う方向)にヤスっています。

この「垂直方向」というのが肝で、これを繰り返すことで、パーツ表面の傷が細かくなっていきます。


神ヤス 600番」でヤスリをかけた後の表面はこんな感じ。

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先ほどよりも ヤスリ跡が細かくなったような印象 です!!


あとは、この作業を地道に繰り返していくだけなので、頑張っていきましょう!!

次に、「神ヤス 800番」で磨いていきます。

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先ほどよりも、さらに傷が細かくなってきました。良い調子。

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これくらいになると、つや消しトップコートを吹いたら、確実にヤスリ跡は見えなくなると思います。

ですが、今回はクリアーパーツですので、まだまだツルツルに磨いていきますよ。(修行)


ここで、ようやく今回の主役である「ヤスリスティック フィニッシュ」の登場です!!

まずは、比較的番手の低い「緑面」の方から使っていきます。

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このように、明らかに大きなヤスリ傷は見えなくなり、パーツ表面がつや消し後みたいになりました。

と

この段階では、「すりガラスの表面」と言った印象ですね。


それでは、最終仕上げに、「白面」の方を使って、磨いていきます。

な


すると、どうでしょうか。

一瞬で「パーツを切り離す前の状態」に元通り!!

に

ぬ

ね

どの方向から見ても、ヤスリ傷はありませんね!!

少なくとも、「ヤスリをかけた部分」と、「ヤスリをかけていない部分」の境目は、写真では識別できないと思います。


この後に、パーツ全体に、「模型用コンパウンド」などで磨きをかけたら、より一層美しくなると思いますが、今回はそこまでしません。

読んでくださった方が、誰でもすぐに真似できる という意味で、今回はここまでにしておきます。


今回の解説に使用したキットは、ランナー5枚にも及ぶクリアーパーツがあるため、膨大な時間がかかる のが辛いところです。

う

(この量のパーツをヤスリがけするのは「地獄 of 地獄」でした。)


■ まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


今回は、絶対に失敗しない「クリアーパーツのゲート処理」について解説していきました。

これらの方法は、クリアーパーツだけではなく、普通のパーツにも十分応用できるスキルだと思うので、特に「無塗装派の方」は、ぜひ参考にしてみてください!!


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