GHQは日本人を洗脳した?! WGIP論

WGIP(War Guilt Information Program)
1945年からサンフランシスコ講和条約発効によって日本が主権回復を
果たした1952年までの7年間の占領期間に、連合国軍最高司令官総司
令部(GHQ)が占領政策として行った。
戦争への罪悪感を日本人の心に植えつける宣伝計画で、現在も洗脳状態が
続いており、これが、自虐史観の元凶だ。

反証1:占領政策の基本方針は、軍国主義の排除と民主化

ポツダム宣言より(外務省の和訳

【軍国主義の排除】
6条 われらは無責任な軍国主義が世界から駆逐されるに至るまでは
平和、安全および正義の新秩序が生じえないことを主張するものであり
従って、日本国国民を欺瞞し、世界征服の挙に出るような過誤を
犯かしめた者の権力および勢力は永久に除去されなければならない。
【民主化】
10条 吾等は、日本人を民族として奴隷化せんとし又は国民として滅亡せ
しめんとするの意図を有するものに非ざるも吾等の俘虜を虐待せる者を含む
一切の戦争犯罪人に対しては厳重なる処罰を加へらるべし。
日本国政府は、日本国国民の間に於ける民主主義的傾向の復活強化に
対する一切の障礙を除去すべし。
言論、宗教及思想の自由並に基本的人権の尊重は、確立せらるべし。

このように書かれているのだから、当時の日本の体制について否定的な
プロガンダが行われるのは至極当然であり、裏付ける資料を発見しても
当たり前としかいいようがない。

反証2:「War Guilt」の和訳が不自然

ヴェルサイユ条約の英文にも、第231項で“War Guilt Clause”が
使用さているが「戦争の罪悪感条項」などと訳さず「戦争責任条項」と
訳している。
”War Guilt Information Program” は「戦争責任(戦争犯罪、戦争の有罪性)
広報計画」と訳すのが適当だと思う。

反証3:戦前、戦中の日本による言論統制を素っ飛ばしている

戦前、戦中における「検閲」「言論・思想の弾圧」「報道管制」「軍国主義的教育」
新聞紙法、出版法、治安警察法、治安維持法による厳重な制約下によって
統制されていた。

戦時中も、新聞紙等掲載制限令などで言論統制を行い
全滅は「玉砕」、退却は「転進」などと表現し、国民を騙していた。

こういった実態を無視して、GHQの情報統制を批判しても説得力に欠ける。

反証4:戦争犯罪の受刑者を赦免する閣議を行っていた

1952年4月に占領が終わり、日本が主権を回復した後極東国際軍事裁判
(東京裁判)により「戦犯」とされた人たちの早期釈放を求める国民運動が
起きた。

この運動に連動して「戦犯の赦免勧告に関する意見書」が日本弁護士連合会の
手によって政府に提出されたことなどを契機とし、日本国内において4000万人※にものぼる署名が集まった。こうした世論の高まりを受けた政府は、サンフランシスコ講和条約第11条に基づき10月までに全戦犯の赦免・減刑勧告を旧連合国に
対し行った。

※ 一次情報が無く、4000万人の署名は真偽不明な情報。
1952年での日本の人口は約8580万人なので、およそ半分の人間が
署名したことになる。

国民的な減刑等の運動が展開され、日本政府が動いたのは事実なので
これが「洗脳されていなかった」という客観的な証拠であるといえる。

反証5:日本政府の公式謝罪

外務省 アジア 歴史問題Q&A

問1 先の大戦に対して、日本政府はどのような歴史認識を持っていますか。

日本政府の歴史認識については、これまで戦後50年にはいわゆる「村山談話」
戦後60年にはいわゆる「小泉談話」が出されていますが、それに加え
2015年8月14日、戦後70年目の節目に内閣総理大臣談話が閣議決定
されました。
問2 日本は戦争で被害を受けたアジア諸国に対して公式に謝罪していないのではありませんか。

先の大戦における行いに対する、痛切な反省と共に、心からのお詫びの気持は
戦後の歴代内閣が一貫して持ち続けてきたものです。
そうした気持ちが、戦後50年に当たり、村山談話で表明されさらに、戦後60年を
機に出された小泉談話においても、その反省とお詫びの気持ちは、引き継がれてきました。

つまり、日本政府が先の大戦において、公式に謝罪したのは戦後50年経過
して、初めてということである。

「戦争への罪悪感を日本人の心に植えつける」まで、半世紀。
いくら何でもGHQの洗脳のせいにするのは苦しい。

戦後、もっとも多く政権を担ってきたのは自民党。この半世紀の間、いくらでも
反証することができた
にも関わらず、やってこなかったのは、日本政府の
問題。

反証6:多大な犠牲を払った大戦

殺し合い、原爆を落とされ、焼け野原にされ、領土を失い、生活や家族も
犠牲になり、民間人の戦後の補償も無く、日本の死者数は310万人以上。(1963年の厚生省発表)

アジア・太平洋各国を含め、2000万人以上の死者をふくむ多大な犠牲を
払った。(各国の公式記録)

これだけの犠牲を払って「戦争はいいものだ」「軍部主導が望ましい」
などと考えるほうが大多数だと思うのか。
民主主義を望むことや、戦争はもうこりごりだと考えることがそれほど
不自然なことなのか。

WGIPの実態
主に行ったのは、メディア対策で以下のものだった。

(1)新聞連載「太平洋戦争史」
1945年の12月8日から、10日間にわたって新聞に連載された。

(2)ラジオ番組「真相はこうだ」
1945年12月9日~1946年2月10日までのおよそ2ヶ月間。

(2-1)「(真相はこうだ)質問箱」
1946年1月18日~2月8日までの3週間。

(2-2)「真相箱」
1946年2月17日から1946年11月29日までの9ヶ月間。

つまり、1945年12月8日~1946年11月29日までの「一年未満」だった。
また、1946年8月10日にラジオ番組「真相はこうだ」が発行されており
国立国会図書館で中身を確認できる。
もちろん、制作元である連合軍最高司令部民間情報教育局(CIE)
と明示されてあり、隠してもいない。

まとめ

◆ポツダム宣言には軍国主義の排除と民主化が書かれているから
それに準じた政策を行うのは、当たり前
◆「War Guilt」の和訳が不自然で、戦争の罪悪感などと訳さない。
◆戦前、戦中の日本の言論統制を無視してはいけない
◆戦争犯罪の減刑や赦免を要求する運動から、日本政府が受刑者を
赦免する閣議を行っていたので、洗脳されてはいなかった
◆日本政府が公式に謝罪したのは、戦後50年経過したとき
◆多大な犠牲を払った先の大戦を美化することのほうが不自然

最後に

漫画「進撃の巨人 21巻」より

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「やはり俺たちが学校で教わってきた歴史はすべてマーレに都合のいい妄想
だった訳か!」
「そうだ!!馬鹿どもは騙せても!俺たち真のエルディア人は騙され
ないぞ!!!」

「しかしグリシャ よくこの古語が読めたな」
グリシャ「いいやまだほとんど解読できてないんだ」

「…? では なぜ真実がわかった?
グリシャ「? そんなことすぐわかるだろ?

グリシャ「なぜなら俺は始祖ユミルを信じている!!
グリシャ「俺達は選ばれし神の子!!ユミルの民だ!!」

「おおおおおお!!!!」