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公設秘書の福利厚生は手厚いかスカスカか

こんにちは、さもんです。
何度も書いていますが、政治家秘書には公設秘書と私設秘書がいます。公設秘書は国家公務員なので、さぞかし福利厚生も良いのではないかと思われていますが、果たして実態はどうなのか書いていきます。

交通費3万円

国から補助がある費用として交通費があります。国家公務員の一般職の場合、職場から距離や交通手段によって交通費が支給されます。しかし、特別職である公設秘書は交通費支給上限の3万円が定額で支給されます。

車での移動が多い地方であればガソリン代は事務所持ちですが、都市部だと定期外の場所への電車移動も多いので3万円が高いか安いかは働く地域によりけりですね。

ちなみに私設秘書は通勤のための交通費は出ていないことが多いようです。ガソリン代などを事務所で精算してくれたりはするようですが、決まった額を毎月支給することは稀です。

家賃補助2分の1 or 3万円

家賃補助もあります。家賃補助は家賃の2分の1もしくは3万円が上限です。5万円の物件に住んでいる場合では2万5千円が支給され、10万円の物件であれば3万円が支給されます。ただし、本人名義の賃貸の場合のみです。持ち家は対象外となります。

私設秘書の場合、家賃補助は基本的にありません。昔は住み込みの秘書というものもあったようですが、現代においては余程のことがない限りないですね。

社会保険にプラス

公務員ですから当然のごとく社保はしっかりと加入されています。加えて頼んでもいないのに厚生年金基金にも勝手に加入されており、毎月追加でお金が給料から天引きされています。厚生年金基金の方は、退職したときにいくらか返ってはきます。積み立てていたものの何割なのかは計算していないのでわかりません。

また、退職後も1年間は継続して秘書保険組合に加入することを選択できます。前回私は即国保に切り替えてものすごく後悔しました。国保、めちゃくちゃ高かった。次退職した際には社保継続するようにしたいと思います。

退職金あり

これだけ失職するリスクが高い職業なのに退職金はしっかりとあります。条件は半年以上働くこと。当然ですが、勤続年数によって金額は増えていきます。私のケースでは勤続2年で給料2ヶ月分でした。退職事由によっても割合は変わります。
この業界、10年以上勤める人は結構稀で、ボスの落選に伴って失職するかはたまたこの世界に嫌気が差してもう戻らないか。地方議員に転職する人も多くいます。そのため20年以上働いて退職金満額もらったという人を知りません。

謎の天引き

毎月給与明細から謎の天引きがあり、政策秘書に確認したところ党秘書会の会費であることが発覚しました。これも一切申し込みもしていないのに勝手に毎月引かれています。
一応、秘書会の会合などの運営に使われているらしく、秘書会の研修名目で何か(懇親会など)すれば補助がもらえるらしいです。

秘書会は失職した時など他の事務所への斡旋や就職先の紹介などを積極的に行ってくれる互助会のようなものなので、全く無駄なわけではありません。秘書のための保険機構みたいな感じですかね。

まとめ

公設秘書の福利厚生はいかがでしたでしょうか?公務員並みに福利厚生手厚いと思いますか?私はそうは思いません。最低限度の福利厚生だなと思います。

民間企業の方がよっぽど手厚いですよ。勉強のための書籍購入費用をサポートしてくれたり、提携しているジムの会費が安くなったり、晩御飯に補助を出してくれる会社もありました。家賃補助だってもっと出してくれる会社もありますし、なんなら寮があるところだって。

ちなみに、一般の国家公務員には寒冷地手当や扶養手当などの各種手当ありますからね。激安で住める官舎もありますし。特別職である秘書にはないですから。

なんだか愚痴っぽくなってきてしまったので今回はこのへんで。フォローよろしくお願いします。

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