地元エナジー物語 1 ミオの色鉛筆
都会で働きながら子育てをするミオ、35歳。子育てに協力してくれない夫とは2年前に別れ、小さなアパートで2人の子どもたちと暮らしている。実家の父母とはなんとなく疎遠なまま、何年も地元には戻っていない。仕事と子育てに追われ、余裕のない日々を送っていた。
ある日の仕事終わり、電車に揺られていると、ふと中学生くらいの少年が他の乗客に逆らうような動きをしているのが目に入った。皆それぞれにスマホをいじったりイヤフォンで何かを聞いたりしてじっとしている中で、一人床に目を落とし、キョロ