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ロングセラー『日本の原点シリーズ 木の文化』より「松」のご紹介

今回はシリーズより『松』を紹介します。

松といえば、松茸のとれるアカマツの林、日本三大松原と景勝地に欠かせない海辺の防潮林、防風林、防砂林の松、日本庭園のシンボルとして重鎮する立派なクロマツなどが思い浮かびます。

古くから『松竹梅』といわれるように縁起がよい木とされたり、万葉集や百人一首などの和歌にもたびたび詠われたり、古来より人々の身近にあった松は、その強度や耐久性から構造材としても重宝されてきました。

昔から人を魅了してきたマツ・カラマツ
その魅力を本書で探ります。

・日本の松の原風景「天橋立」

日本三景として今日まで存続された景観についてコラムで読み解きます。

・松は日本の原風景

日本各地にある樹齢数百年の見事な松の木々を紹介します。
山形県|山神様の大松
島根県|春日神社の黒松
滋賀県|平松のウツクシマツ
東京都|影向の松
山梨県|萬林院の舞鶴松
島根県|出雲に見る先人の知恵・築地松
北海道|えりも岬緑化事業
山口県|滑山国有林「滑松」
大阪府|高師浜の昔と今

・松の産地を訪ねる

大山赤松の産地を訪ねて
岩手に南部赤松を訪ねて

・松の建築と民家

北陸の雪の重みを支えた松/富山の民家・寺社に松をみる
小屋組みと修復の主役/国宝・文化財建築の松
民家再生事例・古材活用事例
四季を感じてこそ民家/民家再生に取組む棟梁

・松を学ぶ

小原二郎|有馬孝禮|鈴木三男|石川英輔
マツクイムシ被害の現状/松の達人の嘆きほか

・カラマツの魅力を探る

アカマツ・クロマツと同じマツ科ではあるものの、マツ属ではなくカラマツ属の落葉針葉樹のカラマツも解説します。

カラマツは高級材/カラマツの歴史と活用
裏山の木で改装する/カラマツの産地にて
カラマツの活用取組
デザインと技術で付加価値を/カラマツ家具で木の大切さを教える ほか

上記のほか、コラムで「木造校舎のぬくもりと安らぎ1.2」「今の建築で歴史がつくれるのか」、松の地名や木材ミニ用語解説なども掲載。

古いお寺やお城の梁を見上げたときに、重厚な松の存在感を感じられるかもしれません。