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成人式によく見る「若者よ、気概を持て!」論に覚える大いなる違和感

若者よ、時代を切り拓く気概を持て!と思っている皆さんへ

少し冷めた30の私から見ると、そもそも、これを言っている、もしくは、これを思っている皆さんは、二十歳の頃、そんな気概を持っていたのでしょうか?と問いたくなる。

別に、その人たちが出来なかったことを若者に押し付けてるから、むかつくってのも多少はあるけど、そんな大層立派なことをおっしゃるお偉いさんが、自らが若者からサービスを施されるお客様ポジションにいこうという魂胆がすごくむかつくんです。

これからの時代は皆さんが切り拓く。

その言葉の裏には・・・

これからの時代は皆さんに切り拓いて、担ってもらわねば困る。
これからの時代は皆さんに担って、より良い社会を作ってもらいたい。
より良い社会って、安心して老後が過ごせるみたいな論調があるのではないかと思ってしまう。

そもそも、そんな気概を持つ若者を育てる教育がこの国にあるのだろうか・・・

物言えば唇寒し かの如くの、物言わない人間を是とし、均質的な人を育む教育。
郷土愛を醸成する教育をしようとすれば、すぐにナショナリズムと結び付けて、「国を愛す義務を課すのかー」なんて騒ぐ人間がいる政界、教育界。
そして、そんな均質化しイエスマンなる若者をぼろ雑巾のように使い倒す社会。

少なからず、そんな会社があったら、若者は逃げ出すだろうし、ブラック企業との謗りを受けるはず。

私たちの暮らす社会はそうなっていないだろうか?

少なからず偉そうな顔したおじさんにだけはならない、という私の決意です。

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