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自燃性の人間になる

稲盛和夫さんの「考え方」は愛読書として事あるごとに読み返しています。

本書の中で、「自燃性」という言葉が出てきます。

人間には、「可燃性」と「不燃性」と「自燃性」の3種類に分かれており、その中でも自ら燃える「自燃性」の人であることの重要性を指摘されています。


多くの人は「可燃性」だと思われます。

自分では燃えないものの、火を近づけられれば燃えることができる人です。

中には火を近づけても燃えることのない不燃性の人もいます。

何かをやり遂げようと思えば、辛いこと、苦しいことは幾度となくやってきます。

それを乗り越えていくためには、自ら燃えて、突き進んでいく必要がある、つまり「自燃性」の人間でなければならないということです。


「自燃性」の人になるためには、自分がやっていること、仕事であれば自分の仕事を好きになることが一番だと稲盛さんは仰っています。

自分の好きな仕事を見つけるか、もしくは嫌いな仕事でも、努力して好きになるか、ということです。

稲盛さん自身は、就職難の時代、当初好きになれなかった仕事に就きましたが、これを好きになるより他に方法はないとして、努力して続けていくうちに、研究に没頭するようになり、ついにはセラミック分野で新素材の合成に成功したということです。


目の前の仕事を好きになるということは簡単ではありませんが、自燃性の人は人を惹きつけ、前向きな気持ちを他人にもたらします。

そのような人が魅力的であることは言うまでもなく、目指すべき状態です。


やらされる仕事、受動的な態度、誰かからモチベートしてもらう状態から脱して、自ら燃えることのできる人になるためにはどうすればいいか、答えは人それぞれかもしれませんが、自分と向き合い続けることは不可欠でしょう。

働き方や、生き方が多様化している現在こそ、自分なりの「自燃性」、自分が燃えることができる場所を個人個人が追求していくことが必要であると感じます。


ここまで読んでいただきありがとうございました。



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