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強みと弱みに対する資源の配分

強みを伸ばすことに注力するべきというのが世の中の流れです。

色々な本を読んでいても、自分の限られた時間を「強み」に配分するべきとされる内容が多いと思います。

数冊の本で言われていることを勝手にまとめたイメージですが、

自分の強みを伸ばしたり、新しいことに挑戦することに95%

自分の弱みを改善することに5%

くらいの配分でしょう。


自分の強みを伸ばし、それを生かした新たな挑戦をした方が効率的です。

弱みとは、苦手なことです。

苦手なものに時間をかけても、普通レベルになるのがせいぜいです。


強みに集中して、弱い部分は、他の人に任せるというのが効率的と言えます。

多くの本や記事を見るとそう書いてあることに加え、強みに集中してよいと聞くと気持ち的には嬉しくなります。

「よし、自分の強みに集中していいんだ!」という気になります。


しかし、苦手なことを全くやらなくてよいとはどの本にも書いていなかったと思います。

もちろん、本や記事の趣旨は、「強みに95%集中しろ!」なのですが、逆に言えば、5%は苦手なことを改善するために使う必要があるということです。

知らなかったがために、取り返しのつかないような失敗をしてしまうようなこともあるかもしれません。


5%しか配分できない分、自分の苦手分野の中から、絶対に改善しておくべきことを厳選して取り組むべきでしょう。

例えば、先見性、人間力、企画力などが抜群の経営者で、全く財務諸表がわからないのであれば、少しの時間をかけて簡単な項目だけは理解した方がよいかもしれません。


苦手なものはやらなくてよいという感覚になると、ますます遠ざかり、気にもかけなくなります。


私の場合、文系人間で、学生時代からIT関係に大変な苦手意識があったことに加え、12年弱銀行員として主に営業に携わっていたため、今の時代に不可欠なネット周りの知識がひどく欠けていると認識していました。

意を決してプログラミング講座を申し込みました。

最低限の仕組みを理解し、Webアプリケーションの簡単なものを作った程度ですが、エンジニアの苦労が少しわかりました。

短期集中で400時間ほど費やしましたが、数年間のスパンで見れば、5%にも満たない時間です。

なお、多くの経営者の方が、自社のエンジニアと話すら通じない、つまり社員の苦労を理解してあげられないという危機感のもと、プログラミングを短期間限定で学んでいるようです。


逆に、バリバリのエンジニアの方も、営業経験が全くないと、とても大切な視点が欠けることになりかねません。


5%の使い方も意外と重要なのではないかと思い、ここに記すことにしました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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