妖怪聞き耳ばばあ
先日 カフェでワカちゃんの話を聞いていた。
内容はあまり覚えていないが、たぶん推しの話を夢中でしてたと思う。
うん。そうだね。
なんて相槌をうちながら 今日の晩ごはんは何かな。とか考えていた。
すると突然後ろから
「ちょっと!あんたたち!言っていい事と悪い事があるでしょ!聞いてたわよ。」
あまりに突然で僕は、僕たちに言ってるとは思わずこの妖怪ばばあを無視する形となった。
ワカちゃんはその妖怪と目が合ってたようで、ギョッとして、そのあと怯え出した。
気持ち悪いから席を変えた。
ワカちゃんはまた推しの話をしていたけど、やっぱり妖怪が気になるらしく、先程よりは元気がない。
可哀想に…。
家に帰って母さんに 妖怪の話をした。
「ね、生きてる人間がいちばん怖いんだから!」
と なぜか勝ち誇ったように言われた。
そうかもしれない。
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