2021/11/07 MIA vs UTA

イーストとウェストの上位対決

オフシーズンの動き

ヒートは、カイルラウリー、PJタッカー、マーキフモリス、ドウェインデッドモンドなど大型補強したのに対して、ジャズはルディゲイやエリックパスカルやハッサンホワイトサイドなど優勝を目指すという意味では少し寂しい補強をしたのでした。今日の注目ポイントは、ヒートはカイルラウリーとドウェインデッドモンド、ジャズはエリックパスカル、ホワイトサイドの補強したメンツの働き。

スターター対決

ラウリーにハンドラーをやらせてジミーのハンドラーとしての負担を減らしているヒート。ラウリーとアデバヨのP&Rからダイブして得点を取ったり、キックアウトしてコーナースリーを打ったり、ハンドオフからのスリーなど補強した意味が明確に出ているよね。さらに、ハンドラーとしての役割が減った分スクリーナーとしての役割が増え、オフボールスクリーンからのバックドアカットをしまくってバトラーが点を取りまくっている。これにアデバヨの安定したミドルレンジがあるんだぜ、対戦相手からしたら恐怖でしかない。なお、ダンカンロビンソンだけは、今シーズンのボールの変更の影響か、全然シュートタッチが戻っていない模様。

対するジャズはドノバンミッチェルのスリーによって上手くスペースが広がっており、ミッチェル自身もドライブしやすいし、そこからキックアウトしてボールを回していいスリーを打てている。ロイスオニールが随所にスティールやリバウンドをしてさすが職人って感じのプレーを存分に見せている。良くも悪くも去年と変わらないプレーだから安定している。ただゴベアがロブパスからダンクやプットバックだけをしているだけで去年とあまり変わってないのはまずくないか。一応、去年との違いを見せようと、アデバヨ相手にポストプレーをしかけていたけど、見事に止められていた。

ベンチ対決

ヒートは、タイラーヒーローの得点力を生かしつつ、ドウェインデッドモンドを使ってヒーロー以外のメンバーも着実に点を取っていくスタイル。去年思いのほか成長せず、たたかれまくったかいがあったのか、スリーの安定感すごい。それだけじゃなくてミドルレンジのショットも安定しているんだ。これはプレーオフに向けてかなり大きい。ただ、バウンズパス以外のパスがめちゃくちゃ下手なのが、玉に瑕なのでした。ここが上手かったら、ヒートはもっと飛んでもないことになってた。とはいうものの、ドウェインデッドモンドとヒーローのハンドオフやP&Rからの、ヒーローのバウンズパスのあわせは上手くいっており、めちゃくちゃ強力であったのでした。

対するジャズは、スターターとベンチメンバーを上手く組み合わせており、ベンチメンバーの力を主体にした時間は、それほどなかったという印象。個人的に気になったのが、PFにエリックパスカルとCにホワイトサイドという起用。これってなにがしたいのクインスナイダーHC。PFにエリックパスカルを使ったら、スピードのミスマッチ作られちゃうし、Cにホワイトサイドはディフェンスの穴として完全に狙われていしまうし。ちなみにウォリアーズはCとしてエリックパスカルを使っていたぞ。思っていた通り、この起用の時間帯にジャズは、どんどん点差をつけられてしまうのであったのでした。

今日の活躍を信じてマーティンとホワイトサイドを起用しつづけたHC

https://www.youtube.com/watch?v=R8MhLXI1jdo

4Q 4:34の場面で、99対112でほぼほぼヒートの勝負が決まりつつあった場面で、ヒートは好調なマーティン、ジャズはホワイトサイドを使いつづける選択をした両HC。これがどう響くのかな。ヒートは、ダンカンロビンソンの代わりにマーティンを入れたスターターで挑み、今まで通りやれば勝てるよねという感じだったのに、まさかのマーティンが1on1したり、カッティングからのゴール下のあわせをミスったりと、大ブレーキをかけたのであったのでした。絶対やっちゃいけないプレーだっただろ。一方のジャズは、あれだけディフェンスでいじめられていたホワイトサイドがディフェンスでもオフェンスでも大活躍し、あれだけあった点差は、4Q17.6秒の場面までに113-116とヒートが3点差まで追い詰められたのであったのでした。なお、ホワイトサイドは、バトラー相手にテイクチャージを狙いに行って惜しくもブロッキングファールになってしまった。ナイスディフェンスだったよ、ホワイトサイド。

最終局面

ホワイトサイドからゴベアにチェンジして、3点差を追うジャズポゼッションの場面、ミッチェルのドリブルが線を割っているのに吹かれず、継続し、ゴベアの2点プレーが決まる。おい審判、今シーズンもグリズリーズvsナゲッツのヨキッチへのファールの見逃しといい、さすがにひどすぎるぞ。気に食わないならチャレンジすればいいじゃん精神か?。その後、バトラーがフリースローを獲得し、3点差にし、ミッチェルが同点を狙ったスリーは惜しくも外れたのでした。良かったね、ヒートは。

試合感想

ヒートはオフに補強した意味が分かる試合内容でした。ラウリー、ドウェインデッドモンドなどを存分に上手くつかっていたよね。PF起用としてモリスも結構良かったし、今後試合を追うごとに連携を深めていけばいいやって感かな。あわよくば、モリスをスモールボールのセンターして使う起用も見てみたかったかな。一方のジャズは、ホワイトサイド、エリックパスカルの補強はいいと思うんだけど、一緒に並べる起用は明らかにやめた方がいいと感じたかな。まあルディーゲイが戻ってきたら、エリックパスカルを干してやっていけば良さそうな感じもするけど。とはいうものの、ゴベア、ホワイトサイドの起用をみる限り、今年もスモールボール対策をしようとする気が無さそうだし、今年も同じ過ちをしそうな予感を感じさせたのであったのでした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?