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法則は人工物

〜すれば〜なる、といういわゆる「法則」を人間は好む。

必ずしも因果関係が立証されているものではなくても、必ずしも正しくなくとも、それが単なる傾向や疑似相関であってもである。

なので、ビジネスに限らず、本のタイトルには「~の法則」がしばしば使われる。

ビジネスを勉強し始めた頃の自分は「~の法則」に惹かれて読んだものだ。たとえば、「最強組織の法則」は原題はFifth Disciplineだが、これを直訳して「5番目の原則」と訳しても日本人にはウケない(アメリカ人はDisciplineが好き)。

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経験則や黄金律というものも法則とされる場合もある。

厳密でなくてもいい。

それで精神的に健康になれれば良い。

かつては「そんなの法則じゃないじゃん」と思っていたものでも、それを知ることで心が軽くなるなら意味があると今は思える。

かつての自分はいじけていたのだろう。天邪鬼な性格は治ってはいないが。

たとえば:

「簡単な仕事はいつでもできるからという理由で先送りされる」(ディヘイの法則)

というのがある。

どんな大事も小さなアクションの積み重ねであるから、小さな事をすぐやることこそ大事を成すに欠かせない、ということでもあり、やや見方を変えれば困難なことも簡単にできることに分解すれば克服できると解釈することもできる。

こういう「法則」はむしろ「金言」と言うべきかもしれないが、受け入れられ安くなればそれでいいのだ。

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