他人にお世話になる
他人のお世話になることは、良くないこととされている。それは、人に迷惑をかけている印象があるからだ。
現代人は、常に他人に気を使い、貸し借りのないことを理想と考えているが、昔は違った。むしろ積極的に貸し借りを行っていた。なぜなら貸し借りをすることで、他人と交流できる機会が生まれ、成長や発展につながったからだ。
考えてみれば、人間関係は、等価交換ではなく貸し借りがあった方が長続きする。親と子の関係がまさしくそうだ。親は、子に対して積極的に貸しをつくる。それは、借りを返してもらうためではなく、関係を続けるためとも考えられる。そして、子は、たくさんもらった借りを返すために、最期親の面倒を感謝し行うことができる。
人に迷惑をかけない。貸し借りをしない。その方が気楽な気がする現代だが、実は、迷惑や貸し借りの中に「つながり」やあったことは覚えておいても良いかもしれない。
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