米国留学記:山火事で空気が悪い
こんにちは。
「カリフォルニアといえば地震と山火事」と或る方から伺ったのですが、地震はさておき、山火事についてはまさにその通りだと最近実感しています。日本でも報道がされているように、ここ数週間ほど州内の至る所で山火事が頻発しており、テレビニュースでも連日大きく取り上げられています。山火事?なんで?と最初は疑問に思っていましたが、どうやら熱波などによる気温上昇で木々が乾燥し燃えやすくなっているところに雷が落ちて火事に発展するという原理みたいです。慢性的な水不足も影響しているのだろうと推察しますし、水不足ゆえに水道料金の高騰が続いているようなので、少しくらいは雨が降ってくれても良いのになあと最近少し思うようになりました。今年は過去最大の惨状のようですが、現地に長年暮らしている方々曰く、こうした山火事自体は毎年発生しているものだということで、例年は秋頃にはコンディションが改善してくるようですが、今年は果たして・・・。
地図(https://www.fire.ca.gov/incidents/)にビジュアル化してみると、火事自体の数やその規模にビビります。基本的には山間部で燃え広がっているので、都市部の建物がどうとかいうことではないのですが、こんなにも広域で、且つ長期にわたって続くとなると、火元からかなり離れているはずの地域でも空気汚染が深刻化してしまいます。世界的に見てもかなり悪い状態にあることが分かりますね。。。外出が困難になったり、場合によっては避難を行なったりといった地域もあるようで、これまた凄いタイミングで渡米してしまったものだと改めて感じ入る次第です。
ここ数日は学校から「現在のair qualityはmoderateなので、疾患のある方には影響が出るかもしれません」「unhealthyなので長時間外に居るのは控えてください」といった案内が来るようになりました。空も曇り気味で、雲がかかっているというよりも確かに煙で空が暗くなっているような、そんな感じに見えます。遠くの景色もかすんでいて、かなり状態が良くないんだというのが素人目で見ても分かります。車もすごく汚れるようです。
余談ですが、先日テレビで「Creek Fire」なる不思議な単語を見掛けたので何のことかと調べてみると、その火事に付いている名前のことでした。ハリケーンならまだしも山火事に名前が付くという発想がなかったので凄く意外に思いましたが、同時期に各所で発生する山火事に対して、消防士がそれぞれを識別できるよう便宜的に名前をつける必要があることを知って合点がいきました。命名ルールについても調べてみると、基本的には「火元の地域や地形から一単語拝借して、そのあとにFireとかlightningとか付ける」ということが分かりました。例えば「Old Town」という地域で発生した火事であれば「Old Town Fire」でなく「Old Fire」になるといった具合です。これは何か正式なプロセスや機関、ルール等によって決まるというよりも、最初に通報を受けたり現場に駆け付けたりした消防士によって即時で命名されるみたいです。へぇ~。
昨今のビジネス規制然り、とにかく色々な状況が好転していってほしいなと切に願うばかりです。ここ数日は気温のほうも少し落ち着いてきて、風向きによっては湿度も改善するようなので、少なくとも山火事問題に対しては淡い期待を抱きつつ、引き続きステイホームな感じでお送りしようと思います。
以上!