ハウスダンスって何？

僕らが生まれた頃の世代だとダンスって自分で踊る事ははもとより見る事もそうそう機会に恵まれていなかった気がします
マイケル・ジャクソンがリリースしたアルバム「Thriller」で世間がそのパフォーマンスに度肝を抜かれて以降、日本の音楽業界に少しづつ侵食され始め、楽曲と合わせてプロモーションビデオが制作される事が多くなりました
音楽自体も聴かせるだけでなく映像を観せる事が主流となり、エンターテインメント色が強くなって行くと、それまでステージでマイク片手に一人で歌っていたアイドルやグループも自ら踊りを混じえたり、バックダンサーを従えて披露する機会が増え、ダンスパフォーマンスの向上に合わせ世間からダンサーや振付師と呼ばれる人達が注目され始めました
アイドル達のパフォーマンスが注目されると同時に学校教育にもダンスが取り入れられると彼らは完全に職業として認知され国内外で幅広く活躍するようになって行き今日に至っていると思われます

  一方普通に学生時代を終え社会人となっていた僕にとってダンスなるものに触れる機会は一切無いまま無情にも年月が過ぎ、身体を動かすと言ったらジムや自宅での筋トレや屋外でのジョギングやウォーキングくらい…
ダンスやダンサーなど、僕の対局にいる存在としか認識していませんでした

そう、サユリさんに出会うまでは……

新型コロナウイルスが蔓延し、社会全体が自粛ムード一色になっていた頃、僕達会社勤めの人達は屋内外問わずマスクを装着するのが当たり前となり、デスク周りにはアクリル板が設置され一定の距離を置いて仕事をする、と言った対策がされましたが（いや、その程度で済みましたが…）
エンターテインメント業界に身を投じている方達は完全にその活躍の場を奪われ、我々よりも遥かに厳しく辛い日常
だったに違いありません

その頃僕はライブ配信アプリ「Pococha」を始めていて、見ず知らずのライバーとの出会いとコメントに新たな出会いとコミュニケーションが出来る手段になると期待しながら日々を過ごしておりました
そこで、とあるリスナーから「凄く素敵なライバーさんがいる」と紹介されたのが「サユリさん」こと平山さゆりさんだったのです
始めて彼女の枠に入った時からサユリさんは既に大勢のフォロワーを従えた人気ライバーでしたが、そんな人気者にも関わらず初見の僕を歓迎してくれて、そこでサユリさんがリクルート出身の脱サラアーティストである事、振付師としてテレビや舞台の仕事に関わった仕事をしている事、さらにはモデルや俳優の仕事もする非常に多方面で活躍する凄い人である事を知りました
サユリさんの配信、特にダンスの配信は非常にこだわりが強く、他のダンスを特技とするライバーが自宅と思しきスペースで踊るところ、サユリさんは配信のためにわざわざスタジオを貸し切り、一切の障害物の無い空間でダイナミックなダンスを披露してくれたのです
リスナーに至っては「これ、タダで観てもいいかなぁ？」と幾分罪悪感さえ抱いてしまう…
そんな心境でスマホ画面に釘付けになったリスナーは恐らく僕だけでは無かったはずだと確信しております
そこまでダンス配信に力を入れていた背景には前述のコロナ禍が多分に影響していたと思います
サユリさんとしてはもっと広いスペースで伸び伸びと踊りたかったでしょうし、たくさんの観客の前で披露したかった事でしょう
でも、サユリさんがライブ配信で披露する事を決断した結果、当時「ハウスダンスって何だろう？」って思っていた僕は大きく心を揺さぶられ、その後テレビやYouTubeに登場するダンサー達の映像を興味深く観るようになっている訳ですから、もしサユリさんの心中に幅広い層にダンスの魅力を余す所なく伝えたいと言うお気持ちがあったとしたら、大成功だったのではないでしょうか

また、配信内ではサユリさんのダンサー以外の一面も垣間見る事が出来ました
俳優平山さゆり、ピアニスト平山さゆり、更には乙女のような純粋な発言や、自信を無くして思わず弱音を吐露すると言った実に人間らしい一面も発見出来た事で、サユリさんとに対して抱いていた特別感のようなものも払拭されました

その後サユリさんは活動の場所を観客を入れたステージやテレビCMの出演やダンス振り付け等、表舞台へと移って行きました
しかしながら、今日までの歩みは決して順風満帆ではありませんでした
ダンサーにとって致命傷にもなりかねないアキレス腱断裂というアクシデントにも見舞われ、その時はさすがに動揺を隠せず不安や焦りを画面越しでも痛いほど伝わって来ました
でも私達が思っていた通り我らのサユリさんは前を向き、自然治癒と言う道を一大決心し、その結果、晴れて舞台への復帰を果たし今なお精力的に舞台出演に勤しんでおられます

そんなサユリさんから受けた影響はどれほどの物か、もはや私自身でも図り知る事は出来ません
サユリさんもまた僕にとって欠け替えのない「ヒーロー」に値する人物となった事は言うまでもありません
これからの更なる活躍を一ファンとして「サユリスト」として注目して行きたい所存です

最後まで読んで頂きありがとうございます
もし平山さゆりさんに興味を持たれた方、現在上野某所にて公演中の舞台イマーシブシアター「Lost in the pages」に出演されておりますので是非チェックしてみて頂ければ幸いです😊


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