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Jilly
2020年11月12日 19:44
久しぶりに会えたのだ。少しぐらい期待もするじゃないか。彼女はそう思いつつ、宿に着いても抱きしめてもくれない彼にやきもきする。距離の離れた彼。空の旅をしてここまで来た。合流するまで仕事をしていた彼は疲れているだろうし、無理はさせたくない。でも、触れるぐらいしてくれたっていいじゃないか。そう思いつつ、彼と素面で会うのは初めてで、どう動いて良いかも分からない。『私、好きってちゃんと言った
2020年6月15日 00:46
「嘘でしょ…」と彼女は絶句する。「本当」彼は真顔で答える。二人でアイスクリームでも買いに行こうと出かけた矢先の事だった。家にあったビニール傘を何の気無しに各々手にとり、エントランスへ向かう。自動ドアをくぐり、雨の降る道へと傘を開いたその瞬間、ちゃりーんと音がしたのだ。「えっ!?」と叫ぶ彼女に、彼はそれが降ってくるのを見た。「え」ちゃりんちゃりん ちゃりん