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自分、転職サイト、障害者雇用

最初の記事に書いたとおり、私は上司からやんわりと戦力外通告を受け、
社風の変化についていけなかったこともあり現職に居座るのも潮時だと
考えたので、転職をすることとなった。

実は新卒後割とすぐ、まだ手帳を取得していなかった時期に転職活動をしたことがある。当時はろくなスキルも業務経験も無かったので、受けた企業全てから門前払いもしくはお祈りを食らったわけだが。
とある制作会社の面接で「現職って学生のバイトの延長でしょ?」と言われたことは今でも根に持っている。それで何が悪い。

何もうまくいかなかった新卒すぐの転職活動で得た数少ない有益な情報が、障害者手帳を取得し障害者雇用枠で求職したほうがハードルが低い、というものだった。
実際転職サイトを眺めていると、簡単なデータ入力だの倉庫整理だのと、およそ正社員の求人とは思えない業務内容が並んでいる。
障害者の社員が多い弊社でよく聞かされた「前職では簡単な仕事しかさせてもらえなかった」という愚痴が思ったより深刻なものだったことをしみじみ感じながら、自分のスペックを洗い出してみた。

・20代後半
・発達障害(ADHD・ASD両方)
・主要なアドビソフト使用可能
・デザイナー実務経験有り(IT系の経験は広告バナー以外無し)

個人が特定されない範囲だとこのくらいだろうか。
また、譲れない条件として、

・週30時間以上40時間未満の時短労働
・デザイナーの肩書は捨てたくない
・私服勤務

がある。
週5フルタイムのシフトは何度か試したのだが、全てほぼ毎週熱を出すかひどい抑うつ状態かで寝込む羽目になったため、完全に無理だと判断した。
肩書を捨てたくないのと私服勤務はまぁ現職デザイナーで転職を考えている人はだいたいそうなんじゃなかろうか。

このスペックと条件+もっと詳しい現状や要望を、既に3社の転職エージェントに伝えてある。もちろん障害者雇用専門のエージェントだ。

エージェントからの連絡を待ちつつ、クリエイティブ職という条件で転職サイト(障害者用ではないものも含む)を眺めていると、前回の転職活動時には見えなかった・見ないようにしていたことが見えてきた。
今の世の中、もうDTPオペレーターとかグラフィックデザイナーとかの求人は非常に少なくなっており、そういった紙媒体に替わって大量に求人を出されているのが、WEBデザイナーと、ソシャゲのUI/UXデザイナーだ。
デザイナーとしてこの先生きのこるには、このどちらかに就く必要があるらしい。

なら話は早い。IT系に転職するまでだ。
映像制作と広告バナー制作の経験をアピールする方向で、ポートフォリオと職務経歴書を作成した。これが休職2日目の意思決定・行動だ。
ここ3年くらいに仕事で作ったものの一部抜粋(全部入れたら例の40代年収300万提督みたくなっちゃうから…)だけでもまぁいけるんじゃないかくらいの分量になった。こんな働いてたらそりゃうつにもなるわ、とも思った。

エージェントからも「WEB制作なら求人がもう少しあるのですが……」といった打診を受けたので、生き残りたい一心で「業界未経験でもOKなとこお願いします」と返事をした。

IT系の経験が無いと人生が詰むような空気を感じてすぐに、歯科医師ユニットのような名前の某IT系特化転職サイトにも登録した。
案外、本当に思いの外、未経験OK!時短OK!な企業があるもので、そういった企業のいくつかに「時短希望の障害者だけどいいですか」と添えて応募した。意外と門前払いを食らわないもので、書類選考するとのありがたいお返事をいただいている。

つまるところ、今日からしばらく転職サイト眺めつつ連絡待ちである。

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