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地底人との再会 その1”黒髪山神社”

群馬県には上毛三山と呼ばれる山があって、その1つに榛名山があります。その榛名山はカルデラ火山で、榛名湖と呼ばれるカルデラ湖を中心に稜線が続いていて、その山々の中で2番目に高い山が相馬山黒髪山ともいう)と呼ばれる山です。この山は周囲を絶壁に囲まれた修験道の山で、古くから山岳信仰の霊山として厚く信仰されてきた山でもあり、第二次世界大戦後はGHQが現在の陸上自衛隊・相馬原駐屯地を接収して、山岳訓練と称してロッククライミングの練習をした山でもあります。

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そんな霊山と呼ばれる山の山頂にあるのが黒髪山神社という名称の神社なのですが、この山は先述のとおり修験道の行場としての山でもありますので、高齢者や婦女子が登るのにはむかない危険な山です。そこで明治20年(1887年)に誰でもがお詣りできるようにとの思いから、南和十郎ほか村の有志が発起人となって山頂の黒髪山神社と共に、黒髪山神社・里宮が造られたそうです。場所は榛名山の中腹で、相馬山の下になります。

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今年、6月のある晩にこの黒髪山神社という名称が夢の中に突然出て来て、夢の中で私は「黒髪山神社なんて名前の神社は知らない!」と叫んでいるのに、それを打ち消すようにどこからともなく「待ってるよ」という声が聞こえてくるのです。それの繰り返しで、朝まで何度も目を覚ましては寝るという状態が続きました。
そうこうしているうちに夜が明けて、私は「こんな状態が繰り返されたら、たまったもんじゃない。何とかしなくっちゃ!」という思いと共に、「黒髪山神社なんて名前の神社が本当に存在するのか?」と疑問を持ちながらGoogleマップで検索してみると、見事にヒットしたのです。

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それが先程お話しした里宮で、その名称が黒髪山神社であることから、髪がフサフサになる御利益とか、逆に黒髪という名称から呪われた怖い女性を祀った神社では?との疑念を持ちましたが、調べると主祭神が闇龗神(くらおかみ)正式には淤加美神(おかみのかみ)で、そのクラオカミという主祭神の名称がなまり、黒髪になったものと云われていることが分かりました。

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思わず「そーなんだー」と心の中で言いつつ、「でも何でそこに呼ばれているのだろう?」という疑問も湧いて来ました。いくらそのことを考えても思い当たる節はありませんし、「とにかく行かなきゃならない!」という使命感にも似た思いも湧いて来ます。そんな色々な声や思いが交錯する中で、いくら考えたとしても分かるわけはありません。「とにかく行ってみるか!呼ばれているのだから行けば何か分かるだろう!」と、黒髪山神社・里宮に行くことを決めました。

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そうしてたどり着いた黒髪山神社・里宮ですが、重厚で何とも言えない雰囲気を醸し出している神社でした。入り口に立つ立派なもみの木が印象的な鎮守の森に建つ神社と言う雰囲気があり、静寂に包まれ、人の気配を感じない神社でした。そんな黒髪山神社の入り口にある鳥居で立ち止まり、一礼をして鳥居をくぐった後、そのまま手水舎の先にある石段を登って拝殿に向かいました。そうして拝殿の傍まで来たとき、唐突に左手の方から「10時23分」という声がしたのです。

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