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クルマ屋さんの解説         『クルマ屋さんとは?その4』 (終)

みなさん、こんにちは。ジコプロ公式中の人です。
さて、分かりにくいクルマ屋さんの見分け方シリーズ最終回となります。
えっ?まだやってたのかって??まぁ、そう言わずに・・・(^-^;

みなさん今までの3回で少しはクルマ屋さんの種類の見分け方をご理解いただけたと思います。(えっ?わからない?そういう人はその1に戻って、もう一回読んでみて下さい。笑)

最終回のテーマは、種類は分かったけど良いお店(腕のいいお店)の探し方を、一番わかりにくい鈑金屋さんに絞って解説しちゃいます。これって地雷を踏む可能性があるので、なかなか書けないもんなんですよ(笑)


~鈑金系のお店の見つけ方~

初めて利用する会社を判断するのに、どうするかと言えばまずはHPを検索して会社案内などの情報を見ますよね。

今回は事故(軽度でも重度でも)をしたので「そこを直したい!」という依頼で考えますので、鈑金系のお店を探すのがベストです。

販売系はパッと見で、「新車が安い!」「厳選中古車!」というのが前面に打ち出されてますから、違いが分かりやすいですね。

その他(カスタム系)もいわゆる「改造した車(カスタム車)」を前面にアピールしますから、違いが分かりやすいですね。

整備系のお店との差がなかなか分かりにくいのですが、「車検」のアピールが強いお店は、鈑金よりも整備系寄りなんだなと理解して下さい。

それ以外で、特に事故車のビフォーアフターの写真をメインに載せている所は鈑金系と考えて良いと思います。

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~クイック鈑金屋さんとの違い~

さて、本題はここからです。
写真は中破大破のものなら、「おぉ~綺麗に直ってるなぁ~」となりますが、バンパーのキズ修理のようなクイック鈑金系の写真には、まぁ色々あ(ごにょごにょ・・・
最近はフォトショじゃなくてもカメラアプリで簡単に修正出来ちゃ(ごにょごにょ・・・アナタもインスタの写真別人でしょ?(笑)

クイック鈑金をメインでやっている会社がありますね。普通の鈑金(ちょっと大変そうな修理)をそこでやっていない所は、クイック鈑金のやり方しか知らない場合があります。本格的な設備が無いですから激安価格で出来る仕組みです。

昔はそれでも良かったのですが、今のクルマはバンパーのキズ修理でさえ、ちゃんとわかっていないとダメな場合があります。(メーカーからココの部分は修理禁止といわれてる場所があるんですよ!)

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逆に普通の事故車の修理をしているところが、値段を安く抑えるために簡易鈑金をしてる場合があります。こちらはもちろん、腕がある職人さんがやってくれているので安心です。ですからHPを確認する時は、簡易修理よりも普通の修理を多くやっているのかどうか?がポイントとなります。


~大事な設備の違い~

さて、という事で簡易な修理しかしないお店と本格的なお店とでは、設備に大きな違いがあることが見えてきました。

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※ ↑ 画像が小さくしか出ないので、元ツイに飛んで画像クリックして見て下さい。
 スマソ

その設備について業界人の視点から、何を持っていれば意識が高い会社なのか?つまりちゃんとしてる鈑金屋さんなのかを上の表にまとめました。
加えて、同じぐらい大事な資格(人的資格・工場資格)を一部抜粋しました。(左半分が鈑金屋さん、右半分は参考で整備屋さん)

実は鈑金屋さんて国や県の許認可制では無いので、資格が何もなくても出来ちゃうんです(大問題)。資格が無いと触ってはいけない部位はあるのですが、バレなければいいとモグリでやっているお店が少なくありません(大問題)。

整備系のお店も本来国交省の認可制なのですが、同様にモグリでやっている小さいお店がたくさんあり、こういったお店が整備の価格崩壊を引き起こしている一因になっています(大迷惑)。

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※ ↑ ひとつ前の画像と同じツイに飛びます。

ですから、設備・資格をちゃんと持っているかどうかに重点を置いてチェックして頂ければ、おのずと良いお店なのかモグリなのかは見分けが付くと思います。

一番最近できた資格で重要なのは「電子制御装置整備認証」(工場資格)ですね。これは最近増えている自動ブレーキや先行車追従システムに使用する、カメラ・レーダー・センサー類の脱着と校正(調整)をするための資格です。どの工場資格をとるにも主任者という人が必要なので、当然人的資格も含まれます。

正直、もうこの資格がないと今後のクルマは鈑金修理出来ないでしょう。
それほどセンサー類があちこちについてしまっています。車種によってはバンパーを外すのにもこの資格が無いとできません。

そして、それらのレーダー等を外して元に戻したときに、正常に機能するように調整することをエーミングと言います。校正ゼロ点調整とかと同じ意味です。自動ブレーキなどの機能が搭載されていても、そのセンサーがあらぬ方向を向いていたら、事故につながりかねません。

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~みなさまへお願い~

さて、このように車が進化しているのに合わせ、安全・安心に乗れるように修理する為に、私たち鈑金業界は次々と設備投資や人材教育を行わなければなりません。

しかしながら、内部から(設備や資格がない店)の価格崩壊や外部業界からの強力な圧力のせいで、鈑金業界は大変さに見合った十分な対価・報酬が得られておらず、少ないお給料分を確保するのもやっとで、HPや広告等にお金がかけられていません。

またスタッフの高齢化が顕著なので、IT弱者が多いのも事実です。それでも頑張っているお店も多いので、是非「ちゃんとした鈑金屋さん」で愛車を修理してもらうことで、安心・安全に乗れるように修理し、そういう鈑金屋さんを救って頂きたいと思います。

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~終わりに~

ここまで長々とお付き合い有難うございました。
解説はこれで終わりにしますが、もっと詳しい話、個別相談などはツイッターのDMに送って頂ければ、答えられる範囲でお答えしますので、お気軽にどうぞ。

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    ₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾

事故車修理のご相談は、是非ジコプロまでどうぞ。


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