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自己破産への階段を昇る者こそミニマリストになるべき

テレビドラマ「坂の上の雲」が大好きで、何度も見直している。

主人公の兄・秋山好古は、学生時代、食器は茶碗を一つしか持っていなかった。主人公・秋山真之が好古の下宿で住み込み始めた日、真之はそのことに大変驚いた。好古のセリフが印象的だった。

なぜ我が家には茶碗が一つしかないかわかるか?
金がないからではないぞ
男子は生涯たった一事を成せばなる。
そのために身辺を単純明快にしておくんじゃ。

好古はその後、騎兵隊を作ることに生涯を捧げ、当時世界最強と言われたロシアのコサック騎兵団を破る。好古の物事をシンプルに考え、目的主義で余分なものを削ぎ落とすという考え方に感銘を受けた。まさにミニマリストだと感じた。

ところで、自己破産への階段を昇る者こそミニマリストになるべきだ。僕の経験だと自己破産直前は目的を見失っていた。借金の理由が休職による収入の低下だけでなく、飲み会への参加や服の購入といった、まさに無駄遣いをしていたわけである。借金によるストレスを散財という方法で発散していたものだから、さらに借金は増え、まったく首が回らなくなった。

過去の反省を踏まえて、あらゆることを捨てることが、問題解決につながることをお伝えしたい。

1・モノを捨てる

みなさんはどれぐらいのものをお持ちだろうか?さすがに秋山好古のように茶碗一つの人はあまりいないだろう。おそらくクローゼットには洋服がところ狭しと掛けられ、机の上にはパソコンやタブレットのガジェットがおいてあり、本棚にはいつ読んだかもわからない本、最後に見たのがいつかわからないDVDやCDが山のようになるのではないだろうか?

そしてこれモノを購入するお金をクレジットカードや借金で買っていないか?もし買っていて、買うのをやめたいと思っているのであれば、よく聞いてほしい。

あなたが大事に思っているものは実はそんなに大事じゃない。たくさんのものがあると、収集癖のあまり次から次へとモノを買ってしまう。僕は本やガジェット類が大好きだった。本棚にはびっしりの本とPC2台、タブレット1台、スマートスピーカー1台とたくさん持っていた。

もし買うのをやめたいなら、これを捨てよう。メルカリで売るでも構わない。少し残しておこうというのはダメだ。捨てよう。

買うのを控えるだけでは足りない。買うのをやめることによって、ストレスが溜まっていく。最終的にはストレスが爆発して、大量に買い込むかもしれない。そこで思い切って全部捨ててしまうほうがいい。

僕は、200冊ぐらいあった本をすべて売った。ガジェット類も必要最低限のPC1台を残してすべて売った。

これによって自分が本当に必要なものだけにお金をかけることに集中することができる。

2・昔の友達を捨てる

みなさんのスマホの電話帳には何人登録されているだろうか?そのうち何人に今も連絡しているだろうか。もう何年も連絡をとっていない高校の友達や一度しか会ったことなくこれからも会わないであろう人は登録されていないか。顔が思い浮かんで来ない人は登録されていないだろうか。みなさんのメールやLINEには何通既読が残っているだろうか。

これも思い切って使わないものは捨ててしまったほうがすっきりする。これらはもうあなたにとって不要である。あなたの携帯にはあなたが今必要なものだけ残したほうがいい。財布にレシートがたくさん挟んであると気持ちわるいでしょ?

使わないものはすべて捨てて、思考を単純すると余計なことは考えずに借金を返済するということだけに集中できる。これでいらない飲み会に誘われることはない。

3・思い出の品を捨てる

もうここまで来ればあなたに思い出の品を捨てることは容易いはず。写真、だれかにもらった手紙、昔の年賀状、もうそれ全部いらないです。捨てる前に確認すると躊躇してしまうので、思い切って全部ゴミ袋に入れて捨てるべき。思い出の品というのは、過去の自分と現在の自分を結びつけるものです。あなたに必要なのは過去なんかじゃない。未来だ。明るい未来だ。

思い出の品なんかに心をときめかせている場合ではない。過去というのは、妙な自尊心を生み出してしまう。あなたに必要なのはとにかくお金を返すこと。その一点です。


たくさんのもの、特に思い出があるものは本当に捨てにくいです。ですが、秋山好古のように思考を単純化することで、自己破産という問題を解決できるかもしれません。頭の中をすっきりしておくと、物事をきちんと冷静に判断できると思います。


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