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消えいろPiT

色が消える糊ってご存じですか?

塗ってしばらくすると色がなくなるので、消える前はどこに塗ったかわかり、また、塗りすぎ予防にもなり、使いやすいようです。


この糊の色、どうして消えるのでしょうか?

理由は、糊の中にある pH指示薬が関係しています。
pH指示薬?
って、小学生の時にお勉強した、リトマス試験紙もその一つ。
酸性のものやアルカリ性のものと一緒になって色が変わることにより、ものの性質を示してくれるのです。
消えいろPiTは、販売しているトンボ鉛筆者のサイトでは、

…製品の状態では、アルカリ性なのですが、空気に触れて二酸化炭素を吸ったり、紙の持つ酸性成分と反応したり、また乾燥して水分を失うことなどにより中性化するという性質をうまく利用したものなのです。…

とあります。

今回は、

この消えいろPiTを使って、いろいろな「紙」を調べてみましょう。

用意するもの
・消えいろPiT(100円ショップで購入可)
・コピー用紙、新聞紙、ノートなどいろいろな紙
・レシートの裏面と表面それぞれ1枚ずつ

実験
・消えいろPiTを、コピー用紙・新聞紙・ノート・レシートなど、いろいろな紙におおよそ同量塗り、観察する。

実験結果

レシート(表側)は、ほとんど色がつくことなく、ぬった端からすぐ消えます。ほかの紙とは違う速さです。
画像は、新聞紙ノートの紙です。

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新聞紙の方は、早く色が薄くなっています。

紙によって違いが出た理由

新聞のような印刷用紙には、酸性紙と中性紙があるようで、長期保存が必要ない新聞紙は、酸性紙の部類で、早く色が消えたのです。
同じようにコピー用紙にも、酸性紙のものがあり、それは、新聞同様早く色が消えます。

色がつく間もなく消えたレシートは、表側にレシートの文字を印字するための酸性の薬品がついているので、すぐ消えたのです。
ちなみにレシートの裏側は、薬品がついていないので、ほかの紙と同様の変化の様子を示します。

まとめると、
消えいろPiTを使うと、紙が酸性紙かどうか判断することができます。
是非、トライしてみてくださいね。

ちなみに、

酸性紙と中性紙を調べる方法

の一つとして、
燃やしてその灰を観察するという方法があります。

燃やしカスが、少し灰色がかったり、白かったりするものは、中性紙。
黒いものは、酸性紙と判断するとおおよそ間違いはないようです。

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消えろPiTの実験の、検証実験として、トライしてみてくださいね。

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