拡大鏡は、凹面鏡
これ、おんなじ、ケロロ(といっても一つは、ちょっと作りかえたダークケロロ)のお面を鏡に映したものです。
でも、鏡に映っているケロロの様子、ちょっと左のほうが大きいでしょう?
こちらはどうですか?
敷物の大きさからわかるように、
下は、そのままの大きさが、鏡に写っていますが、
上は、でっかくなっています。
鏡に違いがあるようです。
このでっかくなった方は、拡大鏡
この画像の鏡は、よくあるお化粧用の、両面の鏡です。
くるんと回るやつ。
一面は普通の鏡で、もう一面は拡大鏡っていうやつ。
ケロロの方は、左側が、
上の画像の方は、上のものが、
拡大鏡側に映し出したものです。
拡大鏡って?
ちょっと話はそれるようですが・・・
スプーンを目に近づけて見たことはありますか?
スプーンのすくう方・・・
すくう方を顔の前にもってきてみると、左右上下さかさ間に見えます。
で、目をもっと近づけると、でっかい目が見えて、上のほうには、眉毛が見えるんです。左右上下逆さまではなく、普通に見えます。
簡単にできるので、やってみてね!
で、スプーンを、モノを映す鏡としたら、凹んでいるので、
凹面鏡ということができます。
凹面鏡は、どのようになっているかというと、作図すると、こんな感じ。
下のイラストの
上は、普通のかがみ。規則正しく反射しています。
下は、凹面鏡での反射の様子。
光が中心に集まっています。
凹面鏡は、ソーラークッカーなどに使われるので、想像できるのではないですか?
で、集まった中心(焦点)より、もっと内側に目を持ってきた状態が、スプーンに目を近づけて、目や眉毛が同じ向きででっかくなった状態です。
焦点より内側に物体があるとして、矢印を逆に考えるといいかも。
これと同じことが、拡大鏡で起こっているのです。
拡大鏡は、凹面鏡
ということになります。
ちょっと回りくどかったけど、
動画で見てみましょう。
最初の画像と、左右が逆で、右が拡大鏡になっているのですが、
右の拡大鏡は、くるりんとまわります。
凹んでいるので、お皿状でくるりんと回るのです。
なるほど、凹面鏡ってことですね。
凹面鏡は、光を集めて、ソーラークッカーなどに使われているだけでなく、身近な鏡にも使われているのです。
いろいろな凹面鏡
について、教えいただいたこともあるので、ご紹介しますね。
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凹んだ鏡(凹んだ形状)がどこにあるのか、いろいろ考えてみました。
◎遠くからやってきたものを一カ所に集める働きを持つ
BSやCSのアンテナ、天体望遠鏡(反射式)、電波望遠鏡、
集音マイク、ソーラークッカーなど
◎一カ所から出たもの遠くへ届ける働きを持つ
衛星通信機のアンテナ、懐中電灯やヘッドライトの反射鏡、
パトカーや救急車、工事現場などの回転灯の反射鏡
凹面または円筒形の反射板は、投光器、カメラのフラッシュ、赤外線ヒーター
などにも付いてます。
◎像を拡大する働き
メイク用の拡大鏡
高級懐中電灯では、光を遠くまで届かせるために、電球の後ろの反射鏡をとても正確に作ってあるものがあります。
反射式天体望遠鏡の鏡は、正確に光を1点に集めるために、鏡のデコボコのずれを1ミリメートルの1万分の1より小さく作ってあります。ものすごくなめらかですね。
丸型蛍光灯のペンダントも、カバーが凹面です。直管型では凹面でなく円筒を半分に裂いたような形になりますね。
意外(?)ですが、たとえば洗面台が凹面なのは(排水穴に水を集めるためでもありますが)、上から落ちてくる水の跳ねを洗面台の内側に集め、外に飛び散らせない、という効果も期待してるんですね。
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『凹んだものを調べてみよう』なんて、実験教室ができそうですね。
もしも拡大鏡をお持ちでしたら、蛍光灯を反射させて比較したり、いろいろ遊べるようですよ。やってみてね。
おまけ
どうして、最初のかがみは、プラスチックのものから外れたのかというと、たぶん凹面鏡になっているので、貼り合わせが、うまくいっていなかったのだと思います。壊れて1年くらいかな。置いといてよかった~。昨日の『凹んだ鏡で見てみたら』の様子は、この後、アップします。もう少し待っていてね。な。置いといてよかった~。
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