レシートで実験
スーパーでレジを済ませて、手の消毒をして、ふと握っていたレシートを見ると、あれれ~!ってことありませんか?
画像のように、消毒用アルコールがついたところが、にじんじゃってるんです。
これって・・・
インクが消えてる?
レシートは、感熱紙
レシートは、感熱紙が使われています。感熱紙は、『熱を感じる紙』と書くように、印字される面には、熱が加わると黒くなる薬が塗ってあります。
熱を加えると変化する!
アイロンをかけると・・・
黒くなり
火であぶると・・・
黒くなります。
ドライヤーの熱風を当てても、黒くなります。
実は、摩擦熱で黒くすることもできるので、レシートに、爪やつまようじの後ろでピッ!っと筋を付けると、黒くすることもできます。
上記画像は、感熱紙として売ってあるモノを使っていますが、100円ショップにも、FAX用として販売しているようですよ。
もちろん、印字したところを気にせずに、レシートを使うと、ただで実験できちゃいます。
塗ってあるのは、表面だけなので、正方形にカットして、兜を折ると、
裏表で、白黒逆のものが出来上がります。
レシートだったら、ちっちゃな兜ができちゃいますね。
熱以外でも変化する
最初の画像に戻りましょう。
このにじみは一体何かということですが、
この変化は、熱とは関係ありません。
感熱紙に塗ってある薬が、消毒用のアルコールによって流れ出ているんです。
アルコールを容器に入れておいて、レシートや黒くした感熱紙を漬け込むと、画像のように、色づき、レシートは白くなります。
感熱紙について書いてある、三菱製紙さんのサイトには、
使用上の注意点として、
溶剤や、可塑剤を含むもの(ラップフィルムのようなものや、皮革製の財布・書類入れといったようなもの)、水分、油脂類などが接触してしまうようなケース
が挙げられています。
印字された部分が、アルコール(溶剤)と一緒になって、流れ出てしまったのです。
酸性やアルカリ性の実験にも使える
感熱紙に塗ってある薬は、熱を加えて変化するだけでなく、画像のようなおうちにあるモノで、変化させることができます。
消毒用エタノールと同じように、
黒くした感熱紙に、上記画像左のクレンジングオイルをつまようじなどにつけ、お絵描きすると、白くなります。
下の画像は、黒くする前の感熱紙に、クレンジングオイルで絵を描いています。
これに、乾いてからアイロンをかけると・・・
絵が浮き上がってきます。
ちょっとした秘密のメモができるかも。
この変化は、クレンジングオイルの油脂分・アルコール分により、薬が流れ出てしまっていて、その後熱を加えても、反応がおこらず、白く残ってしまったのだと思われます。
また、酢や重曹、キンカンなどは、酸性やアルカリ性のものです。
感熱紙に塗ってある薬は、
『酸性のもの』と『酸性のものと一緒になると黒く変化するもの』のようです。だから、感熱紙やレシートを、じゅうぶん黒くして、アルコールにつけ、黒い液を作り、
酸性やアルカリ性と色変わりを楽しむことができます。
紫キャベツの実験のように、カラフルではありませんが、
お安く?ただで?手に入るレシートを使って、楽しんでみてくださいね。
ちょっとした注意点などは、『おもしろ!ふしぎ?実験隊』のブログ
や、下記でご紹介しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?