学校生活と社会生活
しばしば、お坊さんは社会に出たことがないと言われる。
お寺で生まれてお寺で育ち、お寺へ戻り一般企業に就職することもなく、お坊さんとして勤める。だから一般的な感覚が分からないんだという批判である。学校の先生とかも似た構図で言われるよね。
その批判の審議はともかくとして、私はまさにその典型といえる。お寺で生まれお寺で育ち、仏教を学ぶ大学へと進学し、お坊さんになり、いま住職を勤めている。強いて言えば、23歳のある日、学生であった私が突然住職になった点を除けばいわゆる王道コースを歩んでいる。そんな私は、やはり社会に出たことがないのだろうか。社会を知らないのだろうか。いやはや、王道を歩む私はなんとも批判に耐えがたい。
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23歳のある日、私は住職になりました。突然のことでした。それからはや7年。何を考え、何を目指し、何を成して、何を失敗し、どこへ向かうのか。…
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