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夢のはなし(第三夜)


 考察:ひょっとして具体的状況記述がたりないのか
【さらに続けると】

  上下左右に無数に積みあげたおぜんをのぼる。

【夢みた自分には、どういう構造物かが感触としてわかっている。命がけののぼりなのだ。
底面には、たて81個、横81個のお膳が隙間なくならぶ。それらが高さ81列にならぶ。これらが、無数の積み上げられたお膳の正体だ。
巨大なルービックキューブのようなもの。四本足なのですかすかだ。】

【食器のきしむ音、お膳のすれ合う音、芸者たちの笑い声、お経が聞こえる。】
【お盆をのぼるのにもこつがある。キューブの内側はのぼれない、外面をはい上がる。五本の足の指でお膳の縁をつかみ、一膳いちぜんのぼっていく。ああ、絵で説明できたら。】

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