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ひとつ残ったジャガイモの処遇

ジャガイモは料理に重宝する炭水化物源。
みんなが好きなポテトサラダはもちろん、コロッケに、肉じゃがに、炒め物にも活躍する。

昨夜はカレーライスにした。
ジャガイモ入り。
カレーライスにジャガイモは入れない一派がいると知って今でも信じられない気持ちでいる。
カレーライスにニンジンはどうしてもというなら無くても許せるが、あるいはインド式のカレーですというなら仕事を命じられた執事のように後退りしながら引き下がるけど、ジャガイモは必須でしょう。
完全に煮崩れてしまったら最悪だけど、形は残りつつカレーに溶け込んでいるジャガイモくんはカレーというオーケストラの独奏パートなのだ。

先日はジャガイモの味噌汁であった。
他の具は、豆腐とワカメ。
あくまでも味のあるイケメン主役はジャガイモである。
ジャガイモの味噌汁のうまさといったらそりゃもう最高です。
煮えたジャガイモが汁の中に溶け出してるのかな。
味噌汁自体の比重が増すというか、粘性が増すようなつまり濃くなったような印象が鮮明になるのであろう。
カレーライスも一緒だね。
“濃くなる”感覚が至福の味に変身するのだ。

ジャガイモの味噌汁を作りました、カレーライスを作りましたという事なのだが、本題である。
ジャガイモがひとつ寂しそうにしている。
困った。
ひとり取り残された最後のジャガイモくんは独身貴族のように優雅ではない。
身の振り方を与えてやらなければ申し訳ない。
先に逝った同志が怨霊となり俺の夢枕に立つかもしれない。
実に困った。
ジャガイモくんのワンマンライブを考えなければならない。
「じゃがバター?」
確かに魅力的だが、申し訳ない我が家ではバターは常備してない。
だが待てよ。
じゃがバターに類する料理にすればよいのだ。

マヨネーズは冷蔵庫にある。
マヨネーズに味噌、アクセントに酢と砂糖を加えて練る。
オリジナルディップのできあがり!
ほかほかに茹でた(実際にはレンジでチン)ジャガイモにこのディップを纏わせればいいじゃないか?
ジャガイモくんも満足であろう。

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