日本が戦争をした理由を知っておく

前置き

日本が大東亜戦争を始めることになった理由を知っておきましょう。
「大東亜戦争」は日本側の呼称です。
一般的には第2次世界大戦、太平洋戦争などと言われますが、各地域の戦争をまとめると第2次世界大戦となるだけでしょうか。

戦争をする理由。
中学校で習ったかどうかも覚えていないが、今は知っておくべきと考えます。

引用サイト


マッカーサー元帥のアメリカ議会証言録

1951/5/3 アメリカ上院の公聴会

STRATEGY AGAINST JAPAN IN WORLD WAR II [492](対日戦略)

Senator Hicknlooper. Question No.5: Isn't your proposal for sea and air blockade of Red China the same strategy by which Americans achieved victory over the Japanese in the Pacific?
(ヒックンルーパー上院議員・第5質問:赤化中国に対する海空封鎖というあなたの提案は、アメリカが太平洋において日本に勝利したのと同じ戦略ではありませんか?)

General MacArthur. Yes, sir. In the Pacific we by-passed them. We closed in.・・・

There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm. They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack great many other things, all of which was in the Asiatic basin.

They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore in going to war was largely dictated by security.

The raw materials -- those countries which furnished raw materials for their manufacture -- such countries as Malaya, Indonesia, the Philippines, and so on -- they, with the advantage of preparedness and surprise, seized all those bases, and their general strategic concept was to hold those outlying bastions, the islands of the Pacific, so that we would bleed ourselves white in trying to reconquer them, and that the losses would be so tremendous that we would ultimately acquiesce in a treaty which would allow them to control the basic products of the places they had captured.
In meeting that, we evolved an entirely new strategy. They held certain bastion points, and what we did was to evade those points, and go around them.
We came in behind them, and we crept up and crept up, and crept up, always approaching the lanes of communication which led from those countries, conquered countries, to Japan.
(マッカーサー将軍:はい。太平洋において、我々は、彼らを回避して、これを包囲しました。(中略)・・・日本は産品がほとんど何もありません、蚕(絹産業)を除いて。日本には綿がない、羊毛がない、石油製品がない、スズがない、ゴムがない、その他多くの物がない、が、その全てがアジア地域にはあった。
日本は恐れていました。もし、それらの供給が断ち切られたら、日本では1000万人から1200万人の失業者が生じる。
それゆえ、日本が戦争に突入した目的は、主として安全保障(security)の必要に迫られてのことでした。
原材料、すなわち、日本の製造業に必要な原材料、これを提供する国々である、マレー、インドネシア、フィリピンなどは、事前準備と奇襲の優位により日本が占領していました。
日本の一般的な戦略方針は、太平洋上の島々を外郭陣地として確保し、我々がその全てを奪い返すには多大の損失が生じると思わせることによって、日本が占領地から原材料を確保することを我々に黙認させる、というものでした。
これに対して、我々は全く新規の戦略を編み出しました。
日本軍がある陣地を保持していても、我々はこれを飛び越していきました。我々は日本軍の背後へと忍び寄り、忍び寄り、忍び寄り、常に日本とそれらの国々、占領地を結ぶ補給線に接近しました。)
— p.170、General Macarthur Speeches & Reports: 1908-1964

Weblio

日本の専門家の評価

秦郁彦は、小堀桂一郎などの東京裁判批判を行う論客たちがこの発言を「(マッカーサーが太平洋戦争を)自衛戦争として認識していた証拠」として取り上げる論点であると指摘している。
小堀はこの個所を「これらの原料の供給を断ち切られたら、1000万から1200万の失業者が発生するであろうことを彼ら(日本政府・軍部)は恐れていました。
したがって、彼らが戦争に飛び込んでいつた動機は、大部分がsecurity(安全保障)の必要に迫られてのことだつたのです」と訳している。
マッカーサーが、「絹産業以外には、国有の産物はほとんど何も無い」日本が、「安全保障の必要に迫られてのことだった」と証言した意味には、暗に米国の日本に対する厳しい経済封鎖が巻き起こした施策(戦争)であったという含意が看取できる。


個人的感想

第2次世界大戦で敗戦国となった日本。
小さな頃の教育では、「戦争は駄目で日本はかつて悪い国だった。天皇制度もその一端である」という印象でしょうか。

正直言って覚えていないがこんな印象の教育だったか。

アメリカは覇権国家

外国を植民地化したり傀儡政権を作ったりと1800年代からそうしてきた国。

当時のマッカーサー元帥のスピーチからしても、日本には資源が無いことは明らか。現在もそうです。
エネルギーに関して、多少の天然ガスは採れるけれども外国産を輸入しなければ全くまかなえない。

他にもたくさん無いものがあります。
それが供給される世の中だからこそ日本は生き延びている。

それが止まったらどうなる?
同じ過ちを繰り返すのか?
違います。
アメリカがそのように追い込んでいるのです。大戦前のように。

アメリカは、いつか日本が戦争をせざるを得ないことを太平洋戦争(きっかけ)よりもはるか以前に分かっていました。
それは別の記事で投稿しますが・・・

日本がフィリピンを占領することになったのはなぜ?
フィリピンが資源を手に入れるためにも要衝であり、それをアメリカがスペインから奪って植民地にしていたからです。

南西諸島。
日本の大事なシーレーンです。

かつての中国、今の中国に対してのアメリカ

ヒックンルーパー上院議員は、マッカーサー元帥への質問で赤化中国に対する海空封鎖の提案が日本に対するやり方と同じではないのか?というものです。

「赤化中国」
社会主義を意味します。

第2次世界大戦前後の中国は中国国民党が民衆を束ねていました。
マッカーサー元帥は民主主義の傀儡政権を作りたくて中国国民党へ多額の資金を投入していました。

端的には、国家政策に活かすことなく金欲だけに走ったので無駄になります。
結局、中国国民党は台湾へ後退。
代わりに中国共産党が躍進して国家を治めることに。

だから赤化中国なのです。
朝鮮戦争はアメリカの極東アジア政策に起因します。
北朝鮮の後ろ盾についたのが中国共産党。
アメリカは中国共産党を抑えるために海空封鎖を考えるのです。

現代はどうか。
軍事的にも超大国となってしまった中国。
同じく覇権国家を目指しています。

それを脅威と感じるアメリカは、現代社会経済において必要不可欠の半導体の供給を抑制する目的でサプライチェーンをも変えようと政策を打っています。
最先端技術が必要な最先端半導体製造装置、半導体工場から全てに関して同盟国を使って規制をし始めています。
最先端半導体はハイテク機器に多く使用されます。
もちろんハイテク兵器にも使われます。そこを締め付けて経済も弱らせる目的。

アメリカはロシアと中国が軍事、経済両面で繋がっていることも警戒しています。

今も昔も構図は同じなのです。

中国国民党と中国共産党

端的に言えば、日中戦争は中国国民党との戦いです。共産党ではありません。共産党政権はあとから出来た政権。まだ内乱状態でありました。

アメリカの傀儡政権だった中国国民党がアメリカ政府に見限られて台湾に後退したあと、反共主義のアメリカと中国共産党は対立関係にあります。

アメリカが台湾(中国国民党)を守る意義は今は半導体(TSMC)でしかありません。

中国国民党


日本はどうか

アメリカの傀儡政権である日本政府。
疑う余地はありません。
戦後、ずっとそうしてきた国。

どうすれば脱却できる?
なぜ農業を手放す?
永遠に独立国になれないよ?
賢明な政治家ならばもっと頭を使いましょう。
国民は立ち上がりましょう。知りましょう。
過去の事実から国家の思惑、人の思惑を理解しましょう。

立ち上がらないならアメリカの属国であり続けます。
アメリカが米軍を引き上げれば中国の属国になります。
その時はほっとけば近いうちにやって来る・・・

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