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児発放デイ 心理職の専門性とは?

児童発達支援や放課後等デイサービスにおいて、心理職は専門的支援加算を取得できる専門家です。心理職がどのような支援や活動ができるのかを考えていきます。まだ十分に考えられていませんので、ぜひ皆さんの意見をコメントやTwitterなどで教えてください。


専門的支援加算の専門職とは

児発や放デイでの専門的支援加算を取得できる理学療法士等とされる専門職は次の通りです。

  • 理学療法士

  • 作業療法士

  • 言語聴覚士

  • 心理指導担当職員

  • 国リハ視覚障害学科履修者

専門職は次のような業務が期待できます。

  • 専門知識による評価を元にしたアセスメント

  • 専門知識による支援

  • 専門分野を活かした活動プログラム

  • 専門知識による人材育成、職員へのスキルのシェアによる支援力向上

それぞれ専門分野は異なりますが、アセスメントにより課題やニーズを把握して個別支援計画へ活用できます。
また、子ども本人や家族へ支援することで、課題やニーズへ取り組み、解決への道筋を見いだすことができます。
さらに、活動プログラムへ専門知識を活用することで、より効果的なプログラムを提供できるようになります。
より高度な支援を期待して、専門的支援加算が設定されています。

専門職に期待できる効果

なぜこの記事を書こうとしたか。
事業所で専門職を雇っているが、具体的に何をしてもらったら良いか、専門職ができることを十分に共有されていないという課題からです。
専門的支援加算を取得している事業所として、専門性を十分に活かしていますか?
専門職本人が積極的に活動して活躍できることは理想的ですが、実際には活かし切れなかったり、上司の理解が得られない場合もあります。また、本人も障害児への支援が初めてであり、何ができるか迷うこともあります。
児発や放デイにおいて、専門職ができることについて考え、具体的なアイディアを共有し合うことで、より有意義な支援が提供されることを期待しています。ぜひ、意見や経験をコメントやTwitterでシェアしてください。

先にお詫びしておきます。下記のすべてを支援できるスキルがあるとは限りません。不適切な表現・表記、分類がある可能性があります。もし気づいたらぜひ教えてください。

心理職の強み

アセスメント

心理職の強みの一つは、子どもの発達や行動を発達心理学の知識により客観的に評価するアセスメントの専門家であることです。アセスメントは、児発や放デイで作成する個別支援計画においても重要な位置づけにあります。児発管と協力して子どもをアセスメントすることで、課題やニーズを把握し、支援に活かせる強みがあります。

カウンセリングと心理療法

子どもが抱える感情的な課題や困難に対して、短期的または長期的なアプローチで解決に向けて適切な支援ができます。継続的に事業所へ通うことから、認知行動療法などの心理療法を用いてより深く課題解決や成長を促す支援ができます。
成長とともに心理的葛藤が生じ、自己と他者の関係、学校や社会への参加、身体的成長、夢や価値観など、年とともに課題も変化していきますが、心理職は発達心理学などの知識を基に適切にアプローチすることができます。

行動面へのアプローチ

行動に課題がある場合は、行動を客観的に観察・評価し、行動のパターンや傾向を分析します。行動がどのような状況で発生しやすいか、どのような要因や環境が影響しているかを把握し改善を検討します。環境調整に加えて、感情や行動を調整できるスキルやリラックス技法なども組み合わせることで、課題に対処する支援方法を提案することができます。

危機介入および予防

危機(事故や自殺等)への介入や予防のスキルを持っており、子どもが危機に陥った場合や将来の問題を予防するための支援ができます。
危機やその予防は、とてもセンシティブな課題であり、心理職による支援が必要となる場面です。

家族へのサポート

保護者やきょうだいが抱えるストレスや感情的な課題や症状に対して、カウンセリングや心理療法により適切な支援ができます。
心理教育を実施することで障害への理解や受容が進み、子どもとの適切な距離感や成長にあわせた悩みをサポートして行くことができます。

子ども支援

アセスメント

  • 心理テスト

    • 発達評価

    • 行動評価

    • 発達障害(ASD/ADHD/LDなど)の評価

  • 心理的健康状態の評価

  • 障害への心理的課題の評価

  • その他の課題評価・課題探求

個別支援

  • 子どもからの相談に対応

    • カウンセリング(傾聴・質問・共感)

  • 個別心理療法(カウンセリング・セラピー)

    • プレイセラピー

    • アートセラピー

    • 箱庭療法

    • 対話療法

    • ストーリーテリング

    • 行動療法

    • 認知行動療法(CBT)

    • 感情認識と調整のトレーニング

    • ソリューションフォーカストセラピー

    • トラウマインフォームドケア

      • 児童虐待

      • いじめ

  • 対人関係・コミュニケーション能力の向上・サポート

  • 感情とストレスのサポート

    • 表現や理解、調整

    • ストレス管理・対処法の学習

  • 意思決定・問題解決力の向上

    • 心理や感情面での管理

    • 客観的な評価のフィードバック

  • 学習支援

    • 認知行動療法による学習へのポジティブなアプローチ

  • 不登校などの問題の対応

  • 心理的負荷や危機へのモニタリングや介入

集団的支援

  • グループ心理療法(カウンセリング・セラピー)

    • プレイセラピー

    • アートセラピー

    • 砂場遊びセラピー

    • ソーシャルスキルトレーニング

    • アサーショントレーニング

    • ストレスマネジメント

    • ゲームセラピー

    • ドラマセラピー

    • 認知行動療法

    • 森田療法

  • 活動での心理コミュニケーションの促進

  • 集団での心理的な問題把握と支援

保護者・きょうだい支援

  • 保護者やきょうだいへの心理療法

    • 個別心理療法(カウンセリング・セラピー)

    • グループ心理療法(カウンセリング・セラピー)

  • 心理教育の実施

    • 障害受容・理解の促進

活動プログラムへの参画

  • プログラムの心理面での評価と改善

  • 心理教育プログラムの開発

    • 自己受容

    • 障害受容・障害理解

    • 他者理解

  • 心理的な成長や発達を促すプログラムの開発

    • 自己理解の促進

      • 自己認識・自己紹介

      • 他者理解の促進(ジョハリの窓など)

    • 感情とストレス管理

      • 表現や理解、調整

      • ストレス管理・対処法の学習

  • 対人関係・コミュニケーション向上のプログラムの開発

    • 感情表現・調整

    • 他者の感情理解

    • ストレス管理・対処法

  • 危機管理・予防プログラムの開発

職員・職場への支援

  • 心理の専門的なトレーニングの実施

  • ストレスケア

  • 心理的安全など職場環境の提案

  • (心理職として職員のカウンセリングなどを期待することは、利益相反などがおこりやすく推奨しません。外部へ委託しましょう。)

協力して支援するパートナー

専門職も子どもを支援するチームの一人です。そして、児童指導員や保育士など全員が、それぞれ障害や課題のある子どもを支援するプロフェッショナルです。お互いの知識や技能を活かし合いながら、利用児や家族が最高の支援を受けられるよう協力していただければと思います。

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