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あなたの知らないスポンサーヲタの世界

どうも、スポンサーヲタ(スポンサーオタ)のじはんきです。

東京ディズニーリゾートを始めとする世界のディズニーパークでは、「オフィシャルスポンサー」と呼ばれる「パークを支える企業群」が存在します。これらの企業はパークと契約を結び、企業がお金を支払う代わりに、パークも企業も両方さまざまなメリットを享受できるようになります。

企業側にとっては「テーマパークを使って自然に自社を宣伝することができる」「ディズニーパークブランドを使った自社製品製作、キャンペーンが行える」というメリットがあり、パーク側にとっては「資金提供によって大きくパークの財政を支えることができる」というメリットがあります。わたしたちの生活は、このオフィシャルスポンサーを始めとする企業群によって成り立っていると言っても過言ではありません。(もっというと資本主義社会だからそういうもんなんだけどね)生活に密着する企業が、パークや社会をささえているのです。

以下にこのスポンサー制度の"ファン"になることの「3つの魅力」を書き記します。どうか「夢が壊れる」なんて言わず、魅力に気づいてくだされば幸いです。

🔶魅力1 テーマパークのスポンサーは「最強企業見本市」である

基本的にディズニーパークやユニバもそうなのですが、大手テーマパークのスポンサーは基本的に大手、とりわけその分野で国内シェアがかなりある企業が多く、地元出身の企業は少ないです。舞浜を例に挙げればパナソニックや花王、海外で例を挙げると上海でもアリババグループの天猫Tmallなど、「最強企業見本市」となってる例がよくあります。ディズニーパークとスポンサーの歴史は非常に長く、そして深いです。歴史の中で長年続いていっている関係もあれば、役目を終えていなくなっていったスポンサーもあります。しかしながら、そのどれもが輝かしい歴史のもとに集った仲間たちなのです。

東京ディズニーリゾートでいえば、パナソニック様が深い関係を持つ企業として挙げられます。創業者である松下幸之助は、日本に前例がなかったレジャー施設を、そしてウォルトの考え方に深く共感し、その思いが結実したのがあの「ミート・ザ・ワールド」と「その無償開放」でした。かつて「ミート・ザ・ワールド」には「未来の家」と呼ばれる、その当時想像していた未来の暮らしを紹介したアンロードが存在していましたが、同じようなコンセプトで作られているエプコット「ホライズン館」などとはまた違った味付けになっています。そしてそれらも、(当時の)松下との夢を結実させた一種の結晶のようなものだったのです。

さらにはユーハイム様も欠かすことができないでしょう。開業当初からお互いの範囲をカバーしあっていた森永製菓、現在では明治が同じポジションを務めていますが、より独自に「専化」した技術で舞浜成功の要因の一つである「おみやげ」において確固たる地位を築いています。もうすでに気づいている方もいらっしゃると思いますが、東京ディズニーリゾートで購入できるお菓子はユーハイムや明治に限らずさまざまなメーカーが製造しています。それでもなお圧倒的な輝きを放っているのです。テーマパークのスポンサーを知れば、その分野の「最強企業」がわかる、と言い換えることもできるかもしれません。

🔶魅力2 テーマパークをきっかけに、その企業を深く知ることができる

新しい企業がスポンサーになれば、私たちはその企業について新しく知ることができます。

例を挙げると大規模施設の空調システムを主に手掛ける新菱冷熱工業。東京ディズニーシーの「ソアリン:ファンタスティック・フライト」のスポンサーになるまで、この企業はディズニーファンの間ではあまり知られていない企業でした。スポンサーになったことをきっかけに、「この企業は何だ?!」といって調べる動きがSNSで広がり、やがてファンからの双方向アプローチに繋がっていきました。スポンサーになることで、その企業と、それまでその企業を知らなかった人々を簡単に、近くに結ぶことができます。こうした新しい信頼関係が生まれることを追っかけるのも、ヲタをやっていて楽しい理由の一つです。私自身、企業研究はめちゃめちゃ大好きなのでこの活動をきっかけにしてさまざまなことを知れたなぁと思います。経済のこと、株のこと、値動きのこと、そして技術のこと。就活にも社会勉強にも役立つ、それがスポンサーヲタです。

また、すでにいなくなったスポンサーを知ることで、違った世界が見えることもあります。その最大の例がペットクラブを担当していた日本ヒルズ・コルゲート様です。さらにはスポンサー自体の名義変更により、「BIPROGY」って何? → ああこれ日本ユニシスなんだ! みたいなものもあったりします。何年たっても新鮮な風が吹くのがスポンサーヲタの世界なのです。

🔶魅力3 予想合戦が楽しい!

スポンサーヲタをやるうえで避けては通れないのが「新しいスポンサーがどこになるか」の予想合戦です。自動車技術がテーマのアトラクションや駐車場だったらどのブランドがスポンサーになるか、といった感じです(完全に妄想の域ですけどね。)

意外に思われるかもしれませんが、グーグル、AmazonといったいわゆるGAFA、国内だと楽天やソフトバンクといった企業は、これまで一度たりともディズニーパークのスポンサーになったことがありません。もしAmazonがスポンサーになるならどこになるか、パークのどの分野に関わるのか、グッズ物流なのかアトラクションなのか、そういったのを考えるのもまた楽しいのです。

🔶スポンサーヲタが推す「最強企業」の紹介

それではここからはヲタが推す最強企業を国内外問わず3つ紹介します。

まずはこちら。私をヲタの道に引きずりこんだ最大の立役者こと「ゼネラル・エレクトリック」様です。現在ではさまざまな要因が重なって見る影もありませんが、当時は「最強企業の中の最強企業」として家電業界を大きく引っ張っていました。また航空機のエンジンなんかでも有名ですよね。ディズニーでは「カルーセル・オブ・プログレス」や「ホライズン館」など、トゥモローランド系列のアトラクションに多く携わっています。

お次は「花王」様。就任当時、会社自体にめちゃくちゃな逆風が吹いていたのを大型アトラクションのスポンサードと「ミッキーシェイプ」泡が出る製品のパワーで一気に息を吹き返した稀有なオフィシャルスポンサーです。まさかトイマニについた上にハンドウォッシュ製品がバカ売れするなんて、誰も想像できませんでしたよね。一番成り上がったオフィシャルスポンサーだと個人的には思っています。

最後はもちろん日通、いや「NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社」様。仏像から引っ越しまで運べない品物はない、日本が誇る最強物流会社です。最近NXになってからのロゴも見たんですが、これがまたシンドバッドとかにマッチしていてかっこいい。まじでたまんないですよねー。

🔶続けるにあたっての注意点

スポンサーヲタの世界に飛び込む前にいっこだけ。私は、「スポンサー企業以外のものも買ってもいい」という信念を持ってこの世界に飛び込んでいます。

テレビはパナソニックですし、花王製品で手を洗っていますが、ペプシなんかもよく飲みますし、JALに至っては利用したことすらありません。大事なのは、「スポンサー企業以外でもいいものはいっぱいある」ことです。例を挙げると東京ヤクルトスワローズファンだからヤクルト製品以外は飲まない、西武ファンで楽天カードやソフトバンクの携帯使ってるのは許さない、みたいなノリではなく、本当にお得で、本当に質のいいものを見つけられる力こそが、生きるために必要になってくると私は考えています。

もちろんこのアイコンの通りコカコーラ製品は大量に飲みまくってます。大事なのは縛られないことです。その力を鍛えられるのも、スポンサーヲタやってて嬉しいことのひとつだったのですから。

この記事があなたの新しい世界を開拓するものでありますように。

それでは、また。

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