仲間外れを避けるためには...

排斥と模倣的な学習

排斥の危険性が高くなると、模倣的な学習によって社会規則を学ぼうとする

仲間外れは誰しもが避けたいものです。

進化心理学的な説明としては、集団から排斥(仲間外れ)された個体は生存や繁殖が難しくなるので、ヒトは集団に所属したいという根本的な欲求があるわけです。

では、集団から排斥される可能性が高い時にヒトはどのような行動を取るのでしょうか?

ある研究によると、排斥リスクが高まると子どもは模倣的な学習によって社会規則を学ぼうとするということがわかりました。

社会規則や文化的規範と呼ばれるものは集団によって異なります。

つまり、ある集団に属したければ、その集団のルールに従うことが大切というわけです。

排斥されたくないヒトが集団の中でうまく生き延びていくためには、社会規則や文化的規範のようなものを模倣的に学習する必要があるということです。

参考文献:

Over, H. and Carpenter, M. (2009), Priming third‐party ostracism increases affiliative imitation in children. Developmental Science, 12: F1-F8. doi:10.1111/j.1467-7687.2008.00820.x

Watson-Jones, R. E., Legare, C. H., Whitehouse, H., & Clegg, J. M. (2014). Task-specific effects of ostracism on imitative fidelity in early childhood.Evolution and Human Behavior, 35(3), 204–210.https://doi.org/10.1016/j.evolhumbehav.2014.01.004