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事業家集団環境のビジネスモデル


◆ビジネスにもコミュニティの必要性が高まっている

ここ数年、大手企業をはじめ、多くの企業がそれぞれ独自のコミュニティの構築を始めているのがその証拠です。
無印良品を運営している良品計画の「IDEA PARK」、Salesforceの「Trailblazer Community」、アウトドア用品メーカーのスノーピークの「Snow Peak Way」などさまざまな成功事例がいい例ではないでしょうか。

オンラインコミュニティの企画・構築・運用を一気通貫でサポートをする「コミューン」など、顧客コミュニティの構築を支援するベンチャーが現れてきたのもその流れと考えます。

ビジネスのコミュニティは主に以下の目的に分類されます。

  1. 自社の商品やサービスをエンドユーザーに届けるためコミュニティ

  2. 採用のためのコミュニティ

  3. より良い商品開発のためのコミュニティ

  4. 業界全体の活性化のためのコミュニティ


◆事業家集団環境はコミュニティありきのビジネス

さて、多くのビジネスコミュニティはビジネスが主体であるのに対して、事業家集団環境のコミュニティはコミュニティが主体であるのが特徴です。

彼らがコミュニティを主体に相性の良いビジネスを連動させている理由には以下の2点があります。

  1. ビジネスの寿命よりもコミュニティの寿命のほうが長い

  2. コミュニティ構築のためのスキルは陳腐化しにくい

ビジネスモデルは時代の流れや競争により、アップデートを繰り返していくものです。
その中から最終的に定番と言われるビジネスモデルが競争を生き残り、業界全体のスタンダードとなっていくのです。
そしてそのビジネスモデルの寿命は、一般的に20年と言われています。

あたりまえの話ですが、人間の寿命はビジネスよりもはるかに長い。

また、ビジネスモデルの寿命と同じようにスキルの陳腐化も技術革新や経済環境の変化により急速に変わることはザラにあります。
今まで生産性を高めていたようなスキルであっても、その環境が変わってしまうと、十分な能力を発揮できないケースも出てきます。
場合によっては必要とされなくなることだってあるのが現状です。

しかしコミュニティ構築のために必要なコミュニケーション能力や人間力の陳腐化はあり得ないし、スピードの差はあれどむしろ年々積み重なって必ず向上していきます。

◆事業家集団環境のビジネスモデルは長く繫栄する

以上の理由から、事業家集団環境のコミュニティとビジネスの考え方はとても合理的ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

もちろん、コミュニティを主体としているがゆえに、効果が出るまで時間がかかったり、コミュニティ内のユーザートラブルなどのデメリットもありますが、一度流れと文化を創ってしまえばそう簡単にコミュニティが崩れることはないし、長く繁栄していきます。

コミュニティが長く繁栄するということは、ビジネスも長く繁栄するということになります。

これから長く反映するビジネスを立ち上げていこうと考えている方は、コミュニティを主体にして連動させられるビジネスを考えてみてはいかがでしょうか。


さらに、事業家集団環境のマーケティングの考え方が知りたいと思った方は下記記事をお読みください。

また、事業家集団環境の本を出版しました。
事業家集団環境について、本noteの記事をまとめています。


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