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ノーベルさんは軍事を勤しんだ件

ノーベル平和賞があるので、アルフレッド・ノーベルは平和・反戦主義者として認識されているし実際に反戦活動家として言を発していた時期があるんですがそれが一転して軍需産業に勤しむのはタイトル画像に使った内容によります。
画像はwikiの記事ですが、ダイナマイトと言うか火薬やニトロなど自身の発明が戦争に使われることを拒否してきた結果、法律で叩きのめされるという経験をしたからですね。

そしてその後、アルフレッド・ノーベルは煙の少ない新型銃砲用火薬を開発して各国軍隊に積極的に売り込んだり、新式の薬莢や銃弾、砲弾などを開発して積極的なセールスを展開します。
これによって、巨万の富を得ますし工事に使用できる安全な火薬・爆薬の開発も続けてそれによってさらに莫大な富を得るんだそうです。

同時に、これまで擦り寄ってきていた平和運動家/反戦活動家は彼を罵倒するだけになり惚れた女に振られたから腹いせで戦争を起こそうとしているなどとゴシップも書かれたとか。
確かに彼は同じ反戦活動家/平和運動家の女性に惹かれてはいましたが、人妻である事でちゃんと一線を保っていたんですね。

ではなぜノーベルが戦争に積極的な行動をしたかと言えば、前述の法律で叩きのめされた事に起因します。
ノーベルは特許を取り使用を選ぶこともできる立場を確保しましたが軍事は使わせないと考えていたのでその辺は適当だったと言わざるを得ず、戦争でニトログリセリンを使われたりして人死が多かったという部分があるそうで。
そこで死者の数を全部ノーベルの所為にする法案を出されては事故の死者ならまだしもと言うところであったのに戦争の死者を上乗せして「世界中のニトログリセリンの死者」と言う手でこられてはノーベルには打つ手なしだったのですね。

そこでノーベルは、工業や産業、工事だけでなく軍事も含む特許を取り使用や制限を課すだけでなく、軍隊に降ろす武器を自分が支配すれば、戦争を起こそうとする国や支配者に供給を断つことができ、更に法を使って自分の発明品を悪用しようとする相手を世界中を巻き込んで抑えられると考えた訳です。

ところが当初は上手く行ったものの、より以上を作って儲けようもしくはより安価を作ってボロ儲けを考える連中が現れたらそれを超える武器や無効化する作戦を取りますがイタチごっこになり軍事技術も同様に跳ねあがっちゃうのですね。

この事で平和団体や反戦活動家団体などが件の女性にノーベルを翻意させろと言う事を半ば強制的に要請したそうです。
彼女と会ったノーベルは真意を打ち明け、際限のない軍拡に見えるがその金で小さい軍需会社を買い、路線を変えることやあえて提携する事で開発能力を奪う事で戦争への抵抗をする手段を見せた、なんて言う話も。
件の女性はその当時、独身に戻っておりノーベルと再婚するんじゃないか?ノーベルがそれで軍需産業に
から撤退するんじゃあないか?と活動家や運動家は期待していたなんて言う話もあるそうですがその後も2人は一緒になる事なく反戦や平和のパートナーとして生涯を暮らしたそうです。

結局ノーベルは戦争を止める事は出来ませんでしたが戦争の残虐行為を抑える事や諌める方法を世界に浸透させたっていう功績はありますし、積極的に軍事に関わる事で発言権を得る、影響力を持つという事を成し得たと言うのは大きいのですね。

子供向け伝記ではこの軍事に関わった部分は語られず戦争に使われて犠牲者が出た事や事故の犠牲者が出た事などに心を痛めてノーベル賞を作ったと言うふうになってますが、ノーベルは科学や数学の指定をして後は、人と相談して決めて欲しいということを言ったとか。
この人と相談しての他に、先の女性を名指しして彼女を中心として意見を聞いてもう一つを決める様にと言う言葉を残したとかなんとか。

ノーベル賞は、最初は三つのアワードでうち二つはノーベルが絶対とした科学と数学と言う分野だそうですが、最後の一つは盟友である女性に託した(そしてそれによって決まった)という話があったりします。

ところが実際には化学、物理、医学・生理、文学でそこにもう一つが加わるだそうですね。
5つめの平和に関する賞がこの女性の影響があってなどが正解である様ですがかの女性が影響した賞は決定された、と言う話に。

では上述のは何かというと平和活動家や反戦運動家などが死の商人ノーベルを貶める、大量殺戮兵器の生みの親ノーベルを死後に辱めるために流したデマ、捏造だった様です。
これは先の女性を含めて複数の人たちや実際に取材して調べたジャーナリストが否定していったと言うことになる様ですね。

活動家や運動家が盲目的になって自分達と違うアプローチをしたら敵認定は今も続く悪しき伝統といえますが、この伝統を絶対としてる今はノーベルが軍需をコントロールできればと思って動いていた時代より酷いと思いますし、情報を得る、精査するが個人でも可能な時代に、これでは抑えるべき力だったものを排斥して事態を悪化させるだけだったのではないか?と考えられないといけないよね、と思ったりします。

実際、トランプと安倍がいなくなってプーチンは動きましたしイスラエルの加熱暴走も止まりません。目には目をが良いとは思いませんが、台風が来たら雨戸を閉めると同じ様な考え方でものを見たらもしかすると良い方法があるかもと思います。

ifはないですが当時の活動家や運動家がノーベルとちゃんと対話していたら戦争の残虐性は無くなってそれこそ武士道騎士道戦車道みたいな社会だったかもしれませんね。

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