見出し画像

現役アフィカスが情報商材の歴史を当時の有名商材を紹介しつつ振り返る.2【新世界アフィリエイトの登場〜SNS普及でツール販売大流行】

かれこれアフィリエイター・ブロガーとして10年以上の経歴を迎えた私だが、10年この業界で生き残ってきた私が情報商材について改めて考えつつ、歴史を振り返ろうと思う。

…ということで、2021年現在「オンラインサロン」へと進化を遂げている情報ビジネスなのですが、オンラインサロンビジネスに移行するまでの経緯を振り返ってみよう!パート2になります。

パート1はこちら。

新世界アフィリエイトの登場

アンリミテッドアフィリエイト登場以降、情報商材アフィリエイターが大量発生し、「〇〇○(商材名) レビュー」「〇〇○(商材名) 詐欺」みたいなワードで検索汚染するケースが増えた。

1つは、文字通りその商材をレビューしてまだまだ詐欺商品が多かった情報商材が嘘ではないということを証明して、自分のリンクから買えば特典をつけますよというもの。

もう一つはあえて詐欺商品を晒し上げて、自分が実践した稼げる商材のリンクを張り報酬を得るという手法だ。

共通して言えることは、どちらも「売って終わり」であり、いい商品紹介したけど、あとは自分で頑張ってね!というスタイルがメインであり、情報商材や情報商材アフィリエイターに対してあまりいいイメージは定着しなかった。

そんな中、2012年に「プロモーションアフィリエイト」という新しい概念を登場させたのが、「新世界アフィリエイト」という商材だ。

新世界アフィリエイト

この商材は京大を中退して億を稼ぐというフレーズで謳っていた「新田祐士(当時の活動名は"みんてぃあ")」氏が考案した商材であり、アンリミテッドアフィリエイトの「レビュー商法」とは一線を画するもので、新しい世界=自分の導きたい世界のために、どのようにすればその新しい世界に行けるのか?という革新的な手法だった。

当時は「テーマパーク型アフィリエイト」というコンセプトで販売しており、アンリミテッドアフィリエイトのようにメルマガに誘導したり、情報商材をセールスすることは同じなのですが、根本的に違うのは「自分で企画を立てる」ということで、その企画を通じて「理想の未来(新世界)」に読者を導いていくというスタンスのマーケティング手法です。

要は、痩せたい!と思っている人に対して、メルマガやブログを通じて自分も痩せたいけどなかなか痩せずに悩んでいたけど、自分が紹介する商材の手法を実践することで痩せることができた。

そして、以前とは違い異性からモテるようになり仕事がうまくいくようになると言ったサクセスストーリーを伝え、痩せるという目標を達成した後の新しい世界を見るという大きな価値を読者に感じてもらうといった内容。

ただ単純に商品を紹介して終わりみたいな流れではなく、商品を紹介しつつ自分の過去の体験を通して、この商材で人生が変わるまでの臨場感を共有し、商品に魅力を感じてくれるという仕組みです。

それこそ、現代主流となっている「オンラインサロン」に直結する内容であり、オンラインサロンビジネスの基礎のような内容で、当時の情報商材としては異例のヒットを記録。

内容自体素晴らしいものだったが、いかんせん他の情報商材とは違い、情報商材というよりも、本格的なビジネスマニュアル本に近く、初心者ではちょっと理解しきれない内容で、売れたには売れたがこの商材で稼げるようになった人は売上に比例してそこまで多くなかった印象。

ちなみに、新世界アフィリエイトの手法の一例としての購入者限定かつとある審査をくぐったものだけが参加できた「新世界ミリオネアセミナー」というセミナーも開催された。

画像2

当時情報商材アフィリエイトで稼いでいた5名がどのようにして稼げる仕組みを作ったのか?という内容を赤裸々に語るセミナーで、後にインフォトップで販売もされたが、肝心の講師5名が販促にやる気を起こさずあまり売れなかった思い出w

私は参加しなかったが、そこまでいい評判は聞かなかったなぁ。講師5名から商材を買った人や交流があった人は絶賛してたけど。

余談だが、この講師5名のうちスイクン(画像中央のちょっとデコが(ry)は、2014年にとある騒動から自身の出身大学である「北海道大学」にて、怪しいマルチ商法を行ったとされるアフィリエイトサークルに所属していたことでも話題となり、ニコニコ大百科にも経緯がまとめられている。

https://dic.nicovideo.jp/a/2014%E5%B9%B4%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%9A%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E9%80%A3%E7%B6%9A%E7%82%8E%E4%B8%8A%E9%A8%92%E5%8B%95

そして画像左下のワタル(千原ジ○ニアに似てる人)は、これから紹介する商材の特典として付いてきたノウハウを作成しておきながら、バックレるという前代未聞の逃走劇を繰り広げ、この業界から突如として消えたことで当時話題となった。

2012年頃〜SNSの普及、そしてツール大流行

2000年中頃に「SNS」と呼ばれるコミュニケーションツールを提供する会社がいくつも創業された。

日本ではmixiや前略プロフィールやニコニコ動画、海外ではTwitter、Facebook、YouTubeが登場し、SNS時代の黎明期を迎えた。

そして、スマホが徐々に普及し始める2010年代。未曾有の大震災である「東日本大震災」の後にいま日本人の殆どが使っているであろうLINEが登場。今までの電話とメールのやりとりを一新するツールであり、コミュニケーションのあり方を大きく変えた。

そんな2010年代なのですが、日本で創業されたmixiが廃れる中、FacebookやTwitterが大流行し、当然その便利なツールを利用してアフィリエイトに活かせることはできないのか?と考える人が登場し、インフォトップにもフォローを自動で増やせるツールがいくつも登場した。

代表的なものとして「フォローマティック」や「フォローブースター」などが有名。

スクリーンショット-2020-12-06-1.23.17

特にフォローマティックは今現在も売れており、アフィリエイトツールとしては珍しいロングセラー商品となっています。

当時はまだ規制も緩く、こういったツールを使ってフォロワーを増やすことが容易にできた時代。仮に凍結されてもいくつものアカウントを作ることが非常に簡単であり、こういったツールは大流行。

この「フォロワーを増やす」という行為は、トレンドブログの記事拡散、新世界アフィリエイトの手法と非常に相性がよく、いかにフォロワーを増やしてバズりそうな記事をツイートするか、情報を発信してファンを増やし、自分のメルマガや企画に誘導するかなどの手法が流行しだす。

このツールが流行った理由の一つとして、Googleによるペンギンアップデート、パンダアップデートも原因の一つだと考えられる。

当時のSEOの手法として、バックリンクは非常に有効な手段であり、バックリンクを自動で集めるツールなどが大流行し、どれだけ自分のサイトにリンクを集めるかでしのぎを削った。

しかし2012年に、SEOスパムや低品質なリンクを対象としてWebサイトの評価を調整するGoogleのアルゴリズムアップデート(通称:ペンギンアップデート)と、品質の低いコンテンツを量産しているサイトを排除するためのアップデート(通称:パンダアップデート)が日本でも実施され、数多くのスパム行為を行っていたブログ、ゴミのようなトレンドブログが検索結果から排除された。

このことから、集客を検索エンジンだけに頼るのは非常にリスキーという認識が広まり、リスクヘッジとしてSNSからの集客をより重視するようになったのもこういったツールが広まる原因になり、今でも有効な手法となっています。(※悪名高い企業型攻略サイトがSEOに強いのもこのような理由の一つとして考えられます。参考:https://mesomablog.com/74.html)

当時はTwitterやFacebookでこのようなフォロワー集めを行っていたが、現代ならこの2つに加え、InstagramやTikTok、clubhouseが登場し、これら複数のアカウントを持つことでよりSNSからの集客がしやすい環境であるのはこれからトレンドブログなど始める人にとっては、非常に集客しやすい環境なのではないでしょうか。

ただし、現在はこういったツールは当時と比べて凍結リスクが非常に高く、永久的にBANになる可能性があるので、あまりお薦めはできません。

そんなこんなで、2014年頃には、SEOによる検索エンジンからの集客に加え、SNSからの集客が徐々に重要視し始め、そして2015年以降はアフィリエイトも形を変えて、ブログから動画、そして高額塾・特典チームからブログサロン、オンラインサロンへとモデルチェンジし、電子書籍の普及に伴い、情報商材とビジネス本の境界線が曖昧になってきます。

パート3「高額塾からブログサロン、情報商材屋は仮想通貨へ」

パート3では、高額塾の衰退とブログサロンまでの経緯、そして2010年代前半にイキっていた情報商材屋は場所を変えて仮想通貨で怪しい案件で銭稼ぎといった内容をまとめようかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?