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【陰謀論界隈】反創価学会デモに便乗しない方がいい3つの理由

写真は東洋大学前の反竹中平蔵デモ(2019年)

長井秀和氏はなぜか不参加…信濃町で行われた“反創価学会デモ”に結集した600人の正体

反創価学会デモの主催者は


1月24日のデイリー新潮記事。今月15日に行われた反創価学会デモについてレポートしています。「600人の正体」と題していますが、これは読むまでもなく「陰謀論界隈」の集まりだと分かりました。

なぜならNHK党幹事長の黒川敦彦氏が代表を務める「新しい国民の運動」が主催団体だから。もともと黒川敦彦氏は「今治加計獣医学部問題を考える会」を結成し、反安倍を鮮明にした活動から注目されました。

あるいは水道民営化やPFIの反対運動、反竹中平蔵デモ、いわゆる金融資本の
批判論者として左派から支持されました。ところが左派団体からも現在は距離を置かれています。それはNHK党幹事長という立場と「陰謀論者」の2点が大きいと思われます。

浜松市内の水道民営化反対集会。どこにでも現れる黒川氏。

平素から「CIAに監視されている」という黒川氏。2019年2月22日、東洋大学前で行われた反竹中平蔵デモの際、CIA監視について聞いたところ「公安にマークされているから」という答えでした。

つまり日本はアメリカの支配下にあり公安警察もCIAの指示を受けているから公安のマーク=CIAという考え方です。政権放送で政見放送でロスチャイルド陰謀論を訴えるぐらいだから筋金入りの陰謀論者。

ロスチャイルド陰謀論、ディープステートも然り、この分野の特徴として世界の支配者の「主体」は誰なのかを聞いても答えがありません。そして繰り返される世界金融資本、DS。そして「コロナワクチンにはマイクロチップが混入し個人を管理する」といった主張を繰り返します。

そうした一派が今度は反創価学会デモというわけです。

間違いない!でお馴染みの長井秀和氏

エンタの神様などで活躍したお笑い芸人、長井秀和氏が反創価学会を掲げ西東京市議選に当選したのは大きく報道されました。長井氏は創価中高から創価大を歩んだいわゆる学会エリートで2世。しかし15日の反創価デモには不参加でした。実に賢明ですよ。

長井氏が今後、政治活動を続けたいならば距離を置くのがベスト。また参加者たちも勢い任せで暴走しない方がいい。

反創価デモには便乗するな! その3つの理由を説明します。

①騒動屋の黒川氏は渡り鳥

もともと黒川氏の活動は加計学園問題に始まっていますがその後、同氏がどう関わっているでしょう。また反コロナワクチン「10万人デモ」を企画したものの著名な反対論者から追放されました。
理由は黒川氏自身が発熱後、PCR検査・抗原検査を受けたことが「反ワクチンの利用」と判断されたとかで(笑)。これはある意味では気の毒です。しかしこの程度のことで「粛清」されるほど反ワクチン一派は先鋭化していますが、黒川氏自身がそうした「先鋭化」を扇動したことも否めません。つまり黒川氏は「話題性」がある活動を転々とする活動家渡り鳥なのです。
ですから今回の反創価も一時的な運動だと予想できます。
勇んで反創価と大声を挙げて、気づいたらリーダーがイチ抜けした…。ありえると思います。

②集団ストーカー・電磁波攻撃の妄想

「創価学会が集団ストーカーで電磁波攻撃をする」。これはある意味「セット」で使用されます。陰謀論者というよりも申し訳ないけれど「痛い人」「妄想」「電波系」です。弊社の記事のコメントにもたまに寄せられます。

文章が破綻している。同和ボス系列ってなんだ?

またTwitter上では「だらけ」です。

陰謀論者が「電磁波」を信じる根拠の一つが『ムーンマトリックス』( デイビッド・アイク)の一節。

月から訪れた爬虫類人が人間に遺伝子操作を行い、爬虫類脳を埋め込むことで人間を抑圧的な月の世界に同調させた。現代の社会では電磁波や食品添加物など人間の意識を化学的に攪乱する技術を流通させることで、月のマトリックスによる支配を強めている。

こうした一節はいわゆる「インフルエンサー」たちが拡散し、支持者たちが鵜呑みにします。本当に創価学会員が電磁波攻撃をすると考えているのでしょうか? 「みんなで言えば怖くない」という思惑が根底にあると思いますが、そのうち名誉棄損になりますよ。創価学会の批判と陰謀論は別問題です。といっても否定すれば否定するほどより信じるのが彼らですが。

③神真都Qの活動家のスライド参加

創価学会デモにも神真都Qの活動家が横滑りしてきたのも特徴的です。神真都Qといえばリーダーの岡本一兵衛氏こと倉岡宏行氏らが有罪判決を受けています。彼らはアライアンス活動という直接行動でワクチン接種会場で妨害行為などを行いました。さすがに残存の神真都Q構成員も大々的に活動ができません。そこで反創価デモを隠れ蓑にする思惑が見えます。
私は神真都Qの初公判を傍聴しましたが、被告たちは生気を失っていました。倉岡氏もデモの時の精悍さは微塵もありませんでしたよ。
陰謀論に限らず過激なデモの共通点です。群集心理でエスカレートした結果、どんな悲惨な末路が待つことか。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」
は嘘です。やっぱり危険なんです。デモの大きな声を自身の力量と錯覚して暴走しないことをお祈りします。

それにしてもこの問題は根深いものがあります。もともと陰謀論は『ノストラダムスの大予言』以来、どちらかといえば読書階級・インテリ層のエンターテイメントでした。ところが昨今、そうではない「非知的階層」の人々が心酔する傾向があります。この層にとって「知的」を実感する時が「陰謀論」。その根底に知的コンプレックスが作用している点も問題と構造を複雑にしています。








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